ZOTACが販売するGeForce RTX 5000シリーズは、これまで標準付与されるメーカー保証が1年でしたが、2025年10月1日、同社は同グラフィックカードを対象に標準保証を2年に延長し、この保証期間を既に購入済みの製品にも適用することを発表しました。
ZOTAC製GeForce RTX 5000シリーズの標準保証が2年に延長。有償の延長保証も最長4年までカバーへ
GeForce RTX 5000シリーズなど近年のグラフィックカードは、性能向上と同時に価格も高騰しており、買い替えサイクルも長期化する傾向にあります。そのため、グラフィックカードの保証期間はユーザーにとって購入判断の重要な要素となりますが、GeForce RTX 5000シリーズを販売するZOTACは、同社のZOTAC GAMING GeForce RTX 50シリーズグラフィックスカードを対象に、製品保証期間を従来の1年間から2年間へ延長したことを発表しました。
既に販売済みのGeForce RTX 5000シリーズも2年保証がさかのぼって適用に。
ZOTACによると、標準の2年保証は2025年10月1日以降に購入された製品だけでなく、既に購入された製品にも遡って適用されることがプレスリリースで明らかにされています。例えば、2025年1月30日に発売されたGeForce RTX 5090を発売日に購入したユーザーの場合、保証期間は2027年1月29日まで適用されることになります。
ただし、注意すべき点として、この措置はGeForce RTX 5000シリーズのみが対象であり、RTX 4000シリーズなどは対象外です。また、並行輸入品や、レシート・明細など購入日を証明する書類がない場合は保証対象外となります。
有償の延長保証「ZOTAC CARE」も最大4年までカバーされるように
ZOTACは延長保証サービス「ZOTAC CARE」を提供しています。このサービスは、製品価格に応じた加入料金(20万円以上で2万円、10万円以上20万円未満で1万円)を支払うことで、標準保証に加えて追加で2年間、自然故障に伴う修理代金(通常1万5千円+部品代)が不要となるものです。
「ZOTAC CARE」は標準保証に追加で2年間のサポートを提供する仕組みのため、今回の標準保証の2年延長に伴い、「ZOTAC CARE」を含めた保証期間は最大4年まで延長されることになります。
なお、「ZOTAC CARE」は今回の標準保証延長に対応するため現在受付を停止していますが、近日中に受付を再開するとしています。ZOTAC製RTX 5000シリーズを所有している場合は、「ZOTAC CARE」への加入も検討する価値があるでしょう。
日本で販売される多くのグラフィックカードは1年保証が主流ですが、最近ではGIGABYTEが製品登録で4年、玄人志向やPNYなどが標準で3年保証を付与するなど、保証期間の長い製品も増えてきています。日本でも比較的販売台数が多いZOTACが標準保証を2年に延長した意義は大きく、1年保証のみのAIBや代理店も、競争力確保のため保証期間を2年以上に延長することが期待されます。
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