Microsoftは2025年12月1日に配信したWindows 11向け非セキュリティプレビューアップデート「KB5071142」について、2件の既知の不具合が存在することを認めました。このアップデートはエクスプローラーのダークモード対応強化やXboxフルスクリーン体験の拡大、ウィジェットボードの改善など多くの新機能を含むものの、ダークモード使用者にとって不愉快な問題を引き起こす可能性があるとのことです。
エクスプローラー起動時に真っ白な画面が一瞬表示される問題
今回配信されたKB5071142では、ロック画面でボタンは使えるがパスワードアイコンが非表示になってしまう不具合が確認されています。これ以外にも、ダークモードを有効にした状態でエクスプローラーを開くと、UIが完全表示される前に真っ白な画面が一瞬点滅する現象の発生が確認されているようです。
KB5071142をインストール後、ダークモードでエクスプローラーを開くと、ファイルやフォルダーが読み込まれる前に空白の白い画面が一瞬表示される場合があります
Microsoftもこの問題の存在を認識しており、以下の操作で発生することが確認されています。
- ホームまたはギャラリーへの移動時(ホームへの起動を含む)
- 新しいタブの作成時
- 詳細ペインのオン/オフ切り替え時
- ファイルコピー中に「詳細情報」を選択した時
実際にKB5071142を適用し、ダークモード状態でエクスプローラーを開くと、毎回約1秒間、エクスプローラーのウィンドウの大部分が真っ白に表示されることが確認されています。暗い環境で長時間ダークモードを使用していたユーザーにとっては、まるでフラッシュグレネードのような不快感を覚える挙動です。
現時点では修正待ちの状態
Microsoftはこの不具合を認識し、修正に取り組んでいると発表していますが、現時点ではアップデートをロールバックする以外に回避策は存在しないとのことです。
なお、KB5071142には上記の問題以外にも多くの改良点が含まれています。ウィンドウのスナップ時やアプリコントロールへのホバー時にペンなどの周辺機器を振動させる触覚フィードバック機能の更新や、エクスプローラーのコンテキストメニューの改善などがあり、これらは次回のパッチチューズデーへ反映されると見られています。
Microsoftではアップデート後に致命的な不具合が起きることもありますが、今回のフラッシュグレネード的な不具合は致命的というより単純に不愉快なだけです。深刻度は高くないため、次のパッチチューズデーまでに修正してもらえれば問題ないといえそうです。



コメント