Microsoftが2026年1月に配信したWindows 11向けセキュリティアップデート「KB5074109」において、スリープ機能が正常に動作しなくなる不具合が報告されています。この問題はS3スリープを使用する環境で発生しており、アップデートのアンインストールで改善することからKB5074109が原因と見られています。
Windows 11 KB5074109適用後にスリープからの復帰不可の不具合
Microsoftが2026年1月13日に配信開始したパッチチューズデー向けの定例アップデートでは、一部環境でシャットダウンをすると再起動されたり、Outlook Classicがクラッシュするなど多数の不具合の存在をMicrosoftはすでに確認しています。それに加え、ここ最近になりWindows 11でPCのスリープから復帰できなくなるという不具合が多数報告されているようです。
S3スリープ実行で再起動以外に復帰できず
Windows 11のスリープにはS3スリープとS0スリープ(モダンスタンバイ)と呼ばれる2種類が存在します。一部の新しいノートPCなどではS0スリープを利用する一方で、デスクトップPCや同機能非対応のノートPC、設定を解除しているノートPCではS3スリープが利用されます。
今回の不具合はS3スリープで発生するとのことで、電源メニューからスリープを選択しても画面が暗転するだけで、PCのファンが回り続けるなど完全なスリープ状態に移行しないというものです。また、この状態から復帰させようとしてもマウス操作などでは暗転から戻らず、再びPCを使うには電源ボタンを長押しして強制的に再起動させるしかないとのことです。
Windows Latestに寄せられた情報によると、あるユーザーは同様の症状がWindows 11 Pro環境の2台とHome環境の1台、合計3台で発生しているとのことです。KB5074109をアンインストールするとスリープ機能が正常に戻り、再インストールすると再び不具合が発生することから、このアップデートが原因であることは明らかと見られています。
USBカメラを接続している環境で発生しやすい傾向
MicrosoftのFeedback Hubへの投稿では、USBカメラが接続された状態でS3スリープを実行すると不具合が発生しやすいことが指摘されています。特にカメラを無効化した状態でスリープを実行すると正常に動作するケースもあるとのことで、USBカメラが一因となっている可能性があるようです。また、この問題はデスクトップPCに外付けWebカメラを接続している環境でも同様に発生するようです。
自分のPCがS3スリープを使用しているか確認する方法
今回の不具合は主にS3スリープでしか発生していませんが、冒頭の通り、最近のPCではS3スリープではなくモダンスタンバイを使用しているケースも多くなっています。
自分のPCがどちらのスリープを使用しているかは、コマンドプロンプトで「powercfg /a」を実行することで確認できます。

「powercfg /a」を実行した後に「スタンバイ(S3)」と表示されている場合はS3スリープが有効になっています。一方で「スリープ(S0低電力アイドル)」と表示されている場合はモダンスタンバイ対応となりますので、今回の不具合の影響は受けません。



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