AMDのRyzen AI 300シリーズはWindows 10非対応が確定。一方でRyzen 9000シリーズと各種チップセットはWindows 10を引き続き対応
AMDはComputex 2024にてZen 5アーキテクチャーを搭載するノートPC向けAPUのRyzen AI 300シリーズとデスクトップ向けCPUのRyzen 9000シリーズを発表しました。この中でRyzen AI 300ではNPUは最大50 TOPsのAI処理性能を有するほか、CoPilot+に対応することがアピールされています。ただ、このRyzen AI 300シリーズについては最新のOSであるWindows 11のみサポートされ、Windows 10へのサポートは完全に打ち切られる事が明らかになっています。
AMDのRyzen AI 300シリーズとしてラインアップされるRyzen AI HX 370とRyzen AI 365の公式仕様でサポートされるOSにはWindows 11 64ビット、RHEL x86 / 64ビット版、Ubunu x86/64ビット版のみ記載され、Windows 10へのサポートはされないようです。
一方で、Computex 2024で同時発表された、Ryzen 9000シリーズについては引き続きWindows 10へのサポートは続くようです。
- Windows 11 - 64ビット版
- Windows 10 - 64ビット版
- RHEL x86 64ビット
- Ubuntu x86 64ビット
Ryzen 9000シリーズに対応するソケットAM5対応の600シリーズチップセットは元々Windows 10に対応していたほか、今回新たに登場する800シリーズチップセットも600シリーズチップセットのリネーム版とも言えるモデルであるため引き続きWindows 10への対応は続くと見られています。
Windows 10は2025年10月にサポート期限が切れるため、一般コンシューマーはそれまでにWindows 11への乗り換えが強く推奨される状況になっています。また、OEM向けにもWindows 10の供給は行われていないと考えられるため、ノートPC向けのRyzen AI 300シリーズでWindows 10へのサポートが打ち切られるのは極めて自然な流れと言えます。
一方で、デスクトップ向けのRyzen 9000シリーズでは自作ユーザーも多いほかチップセットドライバーなどが既にWindows 10に対応しているため、このままWindows 10対応を謳い続けるようです。ただ、今後もチップセットドライバーのアップデートもWindows 10向けに提供され続けるかは不明確で、不具合に対応してくれない可能性もあるので例えばZen 3からZen 5に乗り換えるなどと言った場合にはWindows 11にアップグレードしておいた方が良いと言えます。
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