Steamハードウェア調査でRTX 5070のシェアが急伸。8GB GPUは減少へ

Steamが毎月発表しているハードウェア構成を集計したハードウェア調査は、PCのトレンドなどを把握するのに役立ちますが、2025年9月までに集計された結果では、VRAMを8GBしか搭載しないグラフィックカードが減少する一方で、今年発売されて以降あまり目立ってこなかったGeForce RTX 5000シリーズが急速に普及していることが明らかになりました。

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9月のSteamハードウェア調査結果が公表。RTX 5070のシェアが急伸

Steamは2025年9月に集計されたSteamハードウェア調査の結果を公表しました。グラフィックカードのシェアにおいて、ノートPC向けのGeForce RTX 4060が首位をキープし、2位にRTX 3060、3位にRTX 4060と、トップに位置するグラフィックカードのランキングには大きな変動は見られていません。

しかし、このグラフィックカードのシェアランキングにおいて、ここ最近GeForce RTX 5000シリーズが急激にシェアを伸ばしているようです。RTX 5070が1.69%のシェアを獲得し、RTX 5000シリーズの中で一番人気に。次いでRTX 5060が1.13%、GeForce RTX 5070 Tiが0.91%、RTX 5060 Tiが0.89%と続いています。

特に興味深いのが、ランキング首位の通り、グラフィックカードの人気モデルはこれまでRTX 4060など60番台に集中する傾向がありましたが、RTX 5000シリーズにおいてはRTX 5070が現在のところ5000シリーズの中でトップに位置していることです。ゲームに求められる性能が高まっていることや、RTX 5060の8GBのVRAMが足を引っ張り、人気がRTX 5070などこれまでよりワンランク上の製品に集まっている可能性があります。

8GBのVRAMを搭載するグラフィックカードのシェアが大幅下落。16GBが急伸。

グラフィックカードに搭載されるVRAM容量についても、9月の結果では変化が見られています。VRAM容量を巡っては、2025年に入ってからもNVIDIAがミドルレンジ向けに8GBのVRAMを搭載したRTX 5060やRTX 5060 Tiなどを投入しました。近い将来登場するゲームに対応できない可能性が大きいことから、レビューを中心に非難を浴びましたが、Steamハードウェア調査によると、9月時点でこの8GBのVRAMを搭載するPCのシェアが-1.37%と大幅な減少を記録しています。

一方で、16GBのVRAMを搭載するPCのシェアが+0.72%と大きく増えていることから、多くのユーザーが8GBのVRAMを持つ製品からの買い替えを行っているほか、新たに購入されるグラフィックカードでは16GB以上のVRAMを求める傾向にあることが判明しています。

Windows 10サポート終了後の推移も注目

PCのハードウェアについては、Windows 10のサポート終了に伴い、大規模なPC買い替えなどが発生すると考えられており、このタイミングでPC一式が刷新される傾向にあります。その兆候は既に出始めており、CPUのコア数のシェアでは6コアCPUが前月比で-1.03%を記録する中、8コアが0.84%、16コアが0.23%増えています。そのため、11月や12月に公表されるSteamハードウェア調査ではGPUなどの構成も大きく変わることが予測できるため、今後どのようなハードウェアが主流となるのか注目が集まります。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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