AI需要によるメモリ・ストレージ価格の高騰はPCパーツだけでなく、携帯型ゲーミングPCにも深刻な影響を及ぼし始めています。Valveの携帯型ゲーミングPC「Steam Deck OLED」が米国やアジア地域で在庫切れとなっていましたが、Valve自身がストアページ上でメモリ・ストレージ不足が原因であることを公式に認めました。
Steam Deck OLEDの在庫切れをValveが正式に認める。日本を含む全地域で品切れ
Steam Deck OLEDは2023年11月の発売以降、安定した供給が続いていましたが、2026年2月に入り米国のSteamストアで全モデルが在庫切れとなったほか、日本・韓国・香港・台湾での正規販売を担うKOMODOのオンラインストアでも在庫切れとなっています。

こうした中、Valveはストアページに「Steam Deck OLEDはメモリおよびストレージの不足により、一部地域で断続的に在庫切れとなる場合があります」との注意書きを掲載し、在庫問題の原因を公式に認めました。なお、最も安価だった256GB LCDモデル(399ドル)は2025年末に生産終了が発表されており、NAND価格の高騰により採算が取れなくなったことが撤退の一因と見られています。
Steam Machineの価格・発売時期にも波及。当初の550〜650ドルから1,000ドル超えの可能性も
Steam Deckの在庫問題はValveが2025年11月に発表した「Steam Machine」にも波及すると見られており、同社は2026年2月5日に「メモリおよびストレージ不足により、出荷スケジュールと価格設定を見直す必要がある」と発表しています。
Valveは以前からSteam Machineについて同等性能のPCに対して、競争力のある価格で販売する方針を示していました。そのため、メモリ高騰が顕在化するまでの販売価格の予想は10万円前後でした。しかし、DRAMおよびNANDの価格高騰を受け、サードパーティの小売業者からは15万円を超える価格でのリストも確認されています。AMDのLisa Su CEOは直近の決算発表で「Valveは今年前半にSteam Machineを出荷する予定」と述べていますが、具体的な価格と発売日の発表は依然として行われていません。
Steam DeckはASUS ROG Allyに比べると性能面で劣るものの、価格の安さとコストパフォーマンスの高さから比較的売れているハードウェアです。しかし、その一方で利益率はかなり低く、薄利多売のビジネスモデルを採用していると言えるため、メモリ価格高騰を受けて今後もこの価格での販売が続けられるかはかなり不透明な状況です。そのため、在庫切れが解消されるタイミングで値上げなどが発表される懸念もあります。
ただ、既に日本で購入できるKOMODOオンラインストアでは在庫切れ状態であるため、購入を検討している場合は在庫復活時に現行価格で入手できる可能性もあります。一方で、値上げが行われる可能性もあることを念頭に入れておいた方が良いかもしれません。



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