Snapdragon 8 Elite Gen 6はPro版と通常版の2モデルに分離へ。Pro版は96-bitのLPDDR6対応に

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リーク評価
総合評価: 68%
的中率: 的中率: 4
実現性: 実現性: 4
発売までの時期: 時期: 3
具体性: 具体性: 3
整合性: 整合性: 3
情報源: 数码闲聊站 (Digital Chat Station)

Qualcommの次世代フラグシップSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 6」のPro版と通常版の具体的なスペックがリークされました。CPU構成は共通ですが、GPUとメモリ対応で明確な差が設けられており、Pro版は極めて高価なチップセットになるとのことです。

目次

メモリ高騰によりフラッグシップモデルをProと通常モデルの2モデルに分離へ

Qualcommはフラッグシップ向けチップセットとして毎年Snapdragon 8シリーズの新世代を投入していますが、TSMCの最先端プロセスの価格上昇やメモリ価格の高騰により、チップセットの製造コストは年々上がり続けています。現行のSnapdragon 8 Elite Gen 5ではチップセット単体の原価が280ドルに達するとも言われており、ハイエンドモデルでさえも採用に難色を示すメーカーが出ているとのことです。

こうした状況を受け、2026年秋に投入予定のSnapdragon 8 Elite Gen 6では性能重視のPro版(SM8975)とコスト重視の通常版(SM8950)の2モデル構成に分離されることが明らかにされています。

CPU構成は共通。上位モデルは強力なGPUとLPDDR6X対応で差別化

リーカーの数码闲聊站(Digital Chat Station)がWeiboで公開した情報によると、Snapdragon 8 Elite Gen 6はProと通常モデルの両方がTSMC 2nmで製造され、CPUはプライムコア2基+高性能コア3基+高効率コア3基の合計8コア構成になるとのことです。現行のSnapdragon 8 Elite Gen 5はプライムコア2基+高性能コア6基の構成であるため、高効率コアが復活する形となっています。

項目8 Elite Gen 6 Pro (SM8975)8 Elite Gen 6 (SM8950)
製造プロセスTSMC 2nmTSMC 2nm
CPU構成2Prime+3P+3E(8コア)2Prime+3P+3E(8コア)
GPUAdreno A850Adreno A845
GMEM18MB12MB
メモリ対応LPDDR6 / LPDDR5XLPDDR5X
バス幅96-bit/64-bit64-bit
LLC8MB6MB

Proと通常モデルで大きく差が出るのがグラフィクス性能です。Pro版にはAdreno A850が搭載され、GPU内蔵のGMEMは18MB、LLCも8MBと大容量になっています。また、メモリはLPDDR6に対応し、96-bitバス幅によって帯域幅もPro版が大きくリードする構成です。

一方の通常モデルはAdreno A845を搭載し、GMEMは12MB、LLCは6MBに縮小されています。メモリもLPDDR5Xのみ対応でバス幅は64-bitに制限されるため、特にグラフィクス性能で差が出る設計となっています。

Pro版は極めて高価に。ハイエンドも多くのモデルが通常モデルを選択へ

Digital Chat StationはPro版のSM8975について「極めて高価」と指摘しています。実際に、一部のフラグシップスマートフォンではコストを抑えるためにPro版ではなく通常版のSM8950を採用するケースが出ているほか、現行のSnapdragon 8 Elite Gen 5にとどまるメーカーも出る可能性が示唆されています。

この背景には、TSMC 2nmプロセス自体のコスト上昇に加え、Pro版が対応するLPDDR6は最新鋭のメモリ規格であり、メモリ自体の価格高騰も重なることで調達コストが非常に高くなることが挙げられます。そのため、Pro版とLPDDR6を組み合わせたスマートフォンは現行のフラッグシップモデルをさらに上回る価格設定が避けられず、販売台数の面では苦戦が予想されます。

なお、同氏はサブフラグシップとして「Snapdragon 8 Gen 6」の存在にも言及していますが、スペックについては「あまり期待できない」とするのみで詳細は不明です。TSMC 3nmなど下位プロセスも価格高騰に見舞われていることから、サブフラグシップであっても大幅なコストアップは避けられない状況と言えそうです。

コメント・考察

Snapdragon 8シリーズの製造コストは年々上昇しており、Gen 5で約280ドル、Gen 6 Proではさらにそれを上回ることがほぼ確実です。QualcommがProと通常版の2モデルに分けたのは、全メーカーに最上位チップを買わせるのが現実的でなくなったことの表れといえそうです。

ただ、CPU構成は両モデルで共通しているため、日常的な用途では通常モデルでも十分な性能が期待できます。一方で、グラフィクス性能を重視するユーザーにとってはPro版搭載モデルが事実上の必須となりますが、価格の高さからPro版を採用するメーカーは限られそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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