SK Hynixはメモリー業界大手企業として、ここ最近ではDDR5などに使われるDRAMに加え、AI向けに重宝されるHBMなどを主力事業として大きく成長していますが、そんなSK Hynixが韓国のセブンイレブンとコラボした商品を発売しました。
HBMをモチーフにしたHBMチップスをセブンイレブンとSK Hynixがコラボ商品として発売
今回発売された「HBMチップス」は、SK Hynixが世界トップシェアを誇るHBM(High Bandwidth Memory)半導体チップをモチーフにしたスナック菓子です。製品名の「HBM」は「Honey(ハニー)Banana(バナナ)Mat(味)」の頭文字を取ったもので、実際の半導体名称にかけたネーミングとなっています。
チップス本体はHBM半導体チップを連想させる四角形のコーンチップで、はちみつとバナナ風味のクリームがコーティングされています。パッケージにはSK Hynixが「最新HBMチップを搭載したヒューマノイド」をコンセプトに制作したオリジナルキャラクターが採用されています。
抽選で80万円相当の純金などが当たるキャンペーンも
各パッケージには30種類あるキャラクターステッカーのうち1枚がランダムで封入されています。ステッカー裏面に記載された番号をセブンイレブンのアプリから応募すると、抽選で純金10ドン(韓国の重量単位で約37.5g)やAirPods Pro 3などの豪華賞品が当たるキャンペーンも実施されています。当選者は約1,500名を予定しているとのことです。
セブンイレブン関係者は「今回のプロジェクトは、コンビニと半導体という異業種間コラボレーションを通じて、従来の購買体験を覆し若年層を惹きつけたいセブンイレブンと、顧客とのエンゲージメントを拡大したいSK Hynixの両社の狙いが一致した結果」と説明しています。
SK Hynixは韓国のSKグループに属する企業で、日本で言えば三菱や三井住友グループに所属する企業のような位置づけです。しかし、SK Hynixが製造するHBMが一般消費者の間でどれほど知名度があるかは未知数です。今回のセブンイレブンとのコラボには、企業ブランドの向上に加え、HBM市場で猛追するサムスンに対抗するため「HBM=SK Hynix」というイメージを定着させたい狙いがあると考えられます。
一方で、HBMは現状コンシューマー向け製品で使われることがほぼないため、このコラボがセブンイレブン側からの提案なのか、SK Hynix側からの提案なのか、またその真意も気になるところです。
いずれにせよ、マニアックかつ異色のコラボ商品であることは間違いありません。韓国に旅行に行く機会があれば、ちょっと変わったお土産として手に取ってみてはいかがでしょうか。



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