メモリ価格高騰でSilicon Powerの保証対応が物議に。メモリの永久保証は困難に?

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DDR4やDDR5などのメモリでは一部製品は「永久保証」が謳われるケースがありますが、その永久保証を謳うSilicon Power製メモリを購入したユーザーが故障に対する保証を申請したところ購入価格に対して75%しか返金されなかったという報告が出ています。

目次

Silicon Powerの永久保証で交換拒否。部分返金のみの対応に

DDR4やDDR5などのメモリはもともと劣化が少なく、かつ原価も比較的安価であったことから、メーカーによっては保証修理の期間を定めない「永久保証」を付与するケースも珍しくありませんでした。G.SkillやCorsairなど大手メーカーも永久保証を採用しており、PC自作ユーザーにとっては安心材料の一つとなっていました。

しかし、2025年後半からのDRAM価格高騰により、メモリの市場価格は購入時から大幅に上昇しています。こうした中、永久保証の実際の対応をめぐってユーザーとメーカーの間でトラブルが発生しています。

Silicon Powerが交換を受け付けず部分返金のみの対応

Redditに投稿された内容によると、ユーザーはSilicon Power製のDDR4-3200の8GBx2枚セットを2024年秋頃に購入したとのことです。ただ、最近になり不具合が発生し永久保証であることからSilicon PowerへRMA(保証)修理を申請したとのことです。

ただ、Silicon Powerからは交換は受け付けてもらえず、返金対応しか受け付けてもらえなかったとのことで、さらに返金に際しては減価償却として15%差し引いた額しか返金しないという対応が行われた事を明らかにしています。

なお、Silicon Powerの保証規定では製品に不具合が発生した場合の対応としては、不良品の交換、購入価格の全額返金、そして購入価格に基づく部分返金の3つの選択肢が明記されています。部分返金については「製品の在庫状況、使用期間、損傷の程度、その他の合理的なビジネス上の考慮に基づいて決定される」と記載されており、購入額と同額の返金は保証されていません。

永久保証を謳うメーカーの多くは「交換対応」だが今後も続くのか懸念

今回のSilicon Powerでは保証規定に元々、不良品の交換、購入価格の全額返金、購入価格に基づく部分返金の3つの選択肢が記載されていましたが、G.SkillやCorsairなどは交換を原則としており、同じ製品が無い場合も同等の機能と容量を持つ製品に交換することが明示されています。

メーカー基本対応交換不可時の対応
G.Skill同等品への交換同等機能・容量の製品に交換
Corsair同等機能・容量の製品に交換
Kingston現在価値か購入価格の低い方を返金
Crucial購入価格か市場価格の低い方を返金
Silicon Power使用期間等を考慮した部分返金

一方で、Silicon Powerに似た規定を持つのがKingstonとCrucialです。この2社ではメーカーでの修正や交換が不可能な場合は返金対応としています。Crucialは購入当初の価格または適正な市場価格のいずれか低い方の金額、Kingstonは「保証請求が行われた時点での製品の現在価値、または購入価格のいずれか低い方を返金」と記載されています。いずれも購入から期間が経過している場合、返金額が非常に小さくなる懸念があります。

そのため、もしこれから購入する場合は永久保証でも保証規定を確認するとともに、可能な限り交換対応以外の選択肢が明示的に書かれていないメーカー製のものを選ぶなど対策する必要がありそうです。

コメント・考察

メモリは永久保証が一般的になっていますが、これはメモリ自体があまり劣化しないことや仮に不具合で故障したとしてもその原価が非常に安かったから成り立っていた保証規定といえます。メモリ価格が数倍以上に跳ね上がっている状態ではいずれ成り立たなくなるといえそうです。そのため、今後は永久保証を謳うメーカーでも規定によっては交換ではなく、「現在価値」や「購入時価格」に基づく返金が主流となる可能性があります。さらには、永久保証という保証形態自体が徐々に消え去っていくことも考えられそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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