サムスンがNANDフラッシュの供給価格を年初から200%値上げ。KIOXIAなども追従へ

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DRAM価格の高騰がPC市場に深刻な影響を及ぼしていますが、NANDフラッシュメモリでも同様の事態が進行しています。韓国メディアの報道によると、サムスンは2026年第2四半期にNAND価格をさらに100%引き上げる計画で、第1四半期と合わせて年初から200%超の値上げとなることが明らかになりました。

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サムスンがNANDフラッシュ価格を四半期連続で倍増。他メーカーも追加値上げを準備

SSDなどに用いられているNANDフラッシュの価格は2025年を通じて上昇を続けており、昨年1年間で450%の値上がりを記録しています。この背景にはAI向けデータセンター需要の急拡大があり、ロングコンテキスト処理や学習済みデータの記録などAI用途でSSDの役割が拡大しています。その結果、クラウドサービスプロバイダーが構築する大規模データセンター向けの供給が優先され、汎用向けの供給が圧迫される状態が続いています。

こうした需要拡大を背景に、2026年に入ってからNANDの値上げペースはさらに加速しており、サムスンが打ち出した価格戦略が業界全体に波及し始めています。

サムスンがQ1に続きQ2も100%の値上げを計画。需要側は価格を受け入れるほかない状況に

韓国のソウル経済新聞によると、サムスンは2026年第2四半期にNAND価格を100%引き上げる計画で、第1四半期に実施された同規模の値上げに続くものとのことです。この結果、サムスン単体で年初からNANDフラッシュで200%を超える値上げを実施することになります。

ただ、供給不足を背景にサムスンなどメモリメーカーの価格交渉力が前例のない水準に達しているとのことで、需要側はサムスンなどメーカーが提示する価格を受け入れるほかない状況とのことです。また、サムスンの大幅値上げを受けて、SK HynixやKIOXIAなど他のメーカーも追加の値上げを準備しているとのことです。NVMe SSDやeMMCなどが必須となりつつあるPCやスマートフォン、ゲーム機などではさらなるコスト増要因となり、消費者向け製品への影響も今後顕著に出始めることが懸念されます。

コメント・考察

DRAMの高騰が始まった当初は、NANDについてはAI向け需要との関連性が薄いとみられていました。しかし、結果的にNANDもDRAMと同じ需給逼迫の構図に陥っています。しかも、NANDの場合はAI向け需要の本格化が後発だった分、サプライヤー側の増産対応が追いついておらず、四半期ごとに100%という極めて急激な値上げペースとなっています。

ただ、裏を返せばNANDメーカー各社にとっては収益拡大の好機でもあり、この利益が設備投資に回れば中長期的には供給能力の改善につながる可能性もあります。とはいえ、現時点ではその見通しが立っているとはいえず、少なくとも2026年後半まではコンシューマー向けSSDの価格高騰が続くことになりそうです。

なお、コンシューマー向けSSDもすでに大幅な値上がりが始まっていますが、今後値上げペースはさらに上がる可能性も懸念されるため、多少高くても1年以内にSSDが欲しい場合には早めに購入しておいたほうが良さそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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