サムスンはSATA SSDの生産を終了する可能性が一部リーカーより明らかにされていましたが、サムスンはこのリークについて事実ではないと否定しました。あわせて、今後もSATA SSDやコンシューマー向けSSDの製造は続けることを声明として発表しています。
SATA SSD生産終了の噂を否定
サムスンをめぐっては数日前に、同社がSATA SSDの生産を終了する可能性があることをMoore's Law is Deadが明らかにしました。特にMicronのコンシューマー向け製品であるCrucialが撤退したこともあり、サムスンがSATA SSDのみならず、コンシューマー向け製品全般からも撤退することが懸念されていました。
しかし、このリークについてwccftechがサムスンの広報担当に問い合わせたところ、同社はそのような事実はないと否定したことが明らかになりました。
サムスンがSATAやその他SSDの生産終了を巡る噂は事実ではありません
サムスン広報
生産終了はないものの需給状態がタイトな事には変わらず
サムスンは世界最大級のNAND生産企業であり、SSDサプライチェーンにおいて大きなシェアを占めています。そのため、同社がSATA SSD供給を停止することはSSD市場へ大きな影響を与えると懸念されていました。
特に、MicronがCrucialを突然撤退させたこともあり、サムスンも追従する可能性には説得力がありました。しかし、サムスン広報が声明を出しているということで、少なくとも直近でSATA SSDやその他コンシューマー向け製品から撤退することはないといえそうです。
ただ、それでもSATA SSDやNVMe SSDなどNANDフラッシュを使用する製品の需給状態がタイトなことには変わりません。また、生産は続けていてもエンタープライズ用途が優先される傾向も変わらないでしょう。
そのため、SATA SSDやNVMe SSDなどNANDフラッシュ系を使う製品の購入を考えている方は、今回の生産継続の声明に関わらず早めの購入が推奨されます。
今回、サムスンがSATA SSDについてリークを否定したということで、しばらくの間は生産が続けられることが確実といえそうです。
なお、このリークの出所はMoore's Law is Deadが代理店や販売店経由で入手したと主張しています。そのため、もしかしたら直近でサムスン製SATA SSDの入荷予定がまったくないことから生産終了を勘ぐられた可能性も考えられます。どのみち需給状態がタイトなことには変わらなさそうです。



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