AMDはCES 2026でRyzen 7 9850X3Dを正式発表しました。しかし、登場が噂されていたデュアル3D V-Cacheを搭載するRyzen 9 9950X3D2は発表されず、市場環境を理由に発売が取りやめられたのではないかと指摘されていました。
ところが、基調講演後のメディア向け説明会で同社がこの製品の存在を認め、近日中に詳細情報を公開する方針であることが明らかになりました。
デュアル3D V-Cacheで構成されるRyzen 9 9950X3D2
Ryzen 9 9950X3D2は、現行のRyzen 9 9950X3Dと同じく16コア32スレッド構成のデュアルCCDを搭載したCPUです。ただし、大きな違いとして搭載する2つのCCDがいずれも3D V-Cache化されています。
| 項目 | Ryzen 9 9950X3D2 | Ryzen 9 9950X3D |
|---|---|---|
| コア/スレッド | 16/32 | 16/32 |
| アーキテクチャ | Zen 5 | Zen 5 |
| ベースクロック | 4.3 GHz | 4.3 GHz |
| 最大クロック | 5.6 GHz | 5.7 GHz |
| L3キャッシュ | 192 MB | 128 MB |
| TDP | 170W | 170W |
現行のRyzen 9 9950X3Dは片方のCCDのみが3D V-Cache化されているため、L3キャッシュ容量は合計128MBにとどまります。一方、Ryzen 9 9950X3D2は192MBまで拡大され、L2キャッシュの16MBと合わせるとCPU全体で208MBという巨大なキャッシュ容量を実現しています。
Ryzen 9 9950X3D2は2025年秋頃から登場が噂されるようになり、最近ではベンチマークがリークするなどCES 2026での発表が確実視されていました。しかし、蓋を開けてみると実際に発表されたのはRyzen 7 9850X3Dのみでした。
メディア関係者向け説明会で「Stay Tuned」と近日中の発表を示唆
ドイツのComputerBaseによると、CES 2026で行われたAMDの基調講演後のメディア向け説明会にて、Ryzen 9 9950X3D2について「Stay Tuned(続報をお待ちください)」と説明し、近いうちに追加情報を公開する見通しであることを明らかにしています。
なお、AMDがCES 2026でRyzen 9 9950X3D2をRyzen 7 9850X3Dと同時発表しなかった理由については疑問が残ります。考えられる可能性としては、チップセットドライバーなど一部ソフトウェアの開発が遅れていることが挙げられます。また、マーケティングの観点では、CES 2026で発表が予想されていたものの見送られたIntel Core Ultra 200K Plusと発表時期を被せることを狙っている可能性も考えられます。
Ryzen 9 9950X3D2についてはCES 2026で発表されなかったことから、そのままお蔵入りになるのではないかと懸念されていました。しかし、近いうちに正式発表されるということで一安心といったところです。
ただ、このCPUについては元々AMDがコストパフォーマンスの観点で合理性がないとも説明していたため、ゲーミングのみならずどのようなワークフローでデュアル3D V-Cacheの効果が発揮されるのか注目が集まります。



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