Ryzen 5 7500X3D がまもなく登場。ソケットAM5向け最安3D V-Cacheモデルに

AMDが展開するRyzen 7000シリーズの3D V-Cache搭載モデルに、新たなエントリーラインが追加される可能性が浮上しました。英国の小売店に「Ryzen 5 7500X3D」が掲載されているのが確認され、ソケットAM5の中で最も手頃な価格の3D V-Cache搭載CPUとなる見込みです。

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ミドルレンジ向けRyzen 5 7500X3Dがまもなく投入へ

今週初めには、Ryzen 9000シリーズの新型X3D搭載プロセッサが2機種リークされ、そのうち最上位モデルは192MBもの巨大なL3キャッシュを搭載するRyzen 9 9950X3Dという怪物級のCPUであることが明らかになりました。

しかし、AMDはその対極として、より手頃な価格帯を狙った6コアの3D V-Cacheモデルも準備していることが判明しました。

英国の小売店Westcoast UKのリストに、Ryzen 5 7500X3Dが掲載されているのをmomomo_us氏が発見しました。掲載されているOPNコード(製品識別番号)が既存のSKUと一致しないことから、単純な誤記ではなく、近日発売予定の新製品である可能性が高いと見られています。

Ryzen 5 7500X3Dの予想スペック

Ryzen 5 7500X3Dは、モデル名から上位のRyzen 5 7600X3Dに対してコア数などはそのままに、動作クロックを引き下げたモデルになると考えられます。そのため、スペックは以下の通りになると予想されます。

スペックRyzen 5 7500X3DRyzen 5 7600X3D
アーキテクチャーZen 4Zen 4
コア数 / スレッド数6コア / 12スレッド6コア / 12スレッド
L2キャッシュ容量6 MB6 MB
L3キャッシュ容量96MB
(L3 32MB + X3D 64MB)
96MB
(L3 32MB + X3D 64MB)
ブーストクロック~4.6 GHz4.7 GHz
TDP65W65W

Ryzen 5 7500X3DとRyzen 5 7600X3Dで異なるスペックは動作クロックだけになると考えられます。Ryzen 5 7500X3Dはブーストクロックが4.6 GHz以下に引き下げられ、現実的な設定として4.5 GHz程度になると見られています。

ソケットAM5向けで最安値の3D V-Cacheモデルに

価格を重視したユーザーがゲーミング性能の高い3D V-Cacheモデルを入手するには、ソケットAM4向けのRyzen 5 5500X3Dを選ぶか、Ryzen 5 7600X3Dしかない状態でした。

ただ、Ryzen 5 5500X3DはソケットAM4向けであることから将来性の面で劣り、Ryzen 5 7600X3DはアメリカのMicrocenter限定販売であるため、入手性に課題があります。

一方、Ryzen 5 7500X3DについてはソケットAM5向けであるため拡張性や将来性があるほか、グローバル販売が行われると予想されています。そのため、仮に発売されればミドルレンジ向けとして比較的人気の出るCPUになると考えられます。

なお、価格はRyzen 5 7600X3Dの299ドルより安価になることが確実です。日本円では為替の影響もありますが、発売時には4万円から4万5,000円ほどで販売されると考えられ、比較的手頃な価格のCPUになることが期待されます。

発売時期は2026年春ごろまで?

発売時期については公式な情報はありませんが、リーク情報のタイミングを考慮すると、AMDの例年の製品投入サイクルに沿った展開が予想されます。

具体的には、2026年1月に開催されるCES 2026での発表が濃厚と考えられ、それまでにさらなるリークが出てくる可能性が高く、正確なクロック周波数などの詳細が明らかになると見られます。

また、例年通りであれば発表後1〜2か月以内に発売される傾向にあるため、発売は2026年春頃までに行われると考えられます。

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Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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