AMD Ryzen 3D V-Cache搭載CPUで発生するプチフリを改善する方法が発見される

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AMDの3D V-Cache搭載CPUは優れたゲーミング性能で人気を集めていますが、一部ユーザーからゲームプレイ中に発生するプチフリーズ(プチフリ)が報告されていました。この問題に対してAMDからの公式な修正はありませんでしたが、マザーボードのBIOS設定を1つ変更するだけで大幅に改善できることがユーザーコミュニティで明らかになりました。具体的には「Global C-state Control」を「Auto」から「有効」に切り替えるだけで、多くのユーザーがプチフリ問題の改善を報告しています。

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AMD Ryzen 3D V-Cache搭載CPUで発生するプチフリを改善する方法が発見される

AMDが2022年から発売している3D V-Cache搭載CPUは、大容量なL3キャッシュにより一般的なCPUに対してゲーミング性能が大きく向上することから、非常に人気の高いCPUとなっています。しかし一部ユーザーからは、ゲームプレイ中に画面が瞬間的にフリーズする「プチフリ」が報告されていました。

この問題に対してAMDから公式な修正は提供されていませんでしたが、Redditなどのコミュニティで解決策が発見されました。マザーボードのBIOS設定にある「Global C-state Control」という項目を「Auto」から「有効」に手動で切り替えるだけで、プチフリ問題が大きく改善されるという報告が相次いでいます。

C-StateとはCPUの省電力機能の1つで、CPUコアがアイドル状態の際に不要な機能を一時的にスリープ状態にする機能です。これにより消費電力を抑える仕組みとなっています。この機能はCPU温度の抑制にもつながるため、多くのマザーボードでは「Global C-state Control」が「自動」に設定されており、通常は有効として機能します。

ただし、Ryzen 7000X3DやRyzen 9000X3Dシリーズの中でも、特にRyzen 9 7950X3DやRyzen 9 9950X3Dなど、3D V-Cacheを片側にしか搭載しないCPUでは問題が発生する可能性があります。「Global C-State」が「自動」の場合、ゲーミング時などに予期せぬ動作が発生し、C-Stateが正しく動作せず「無効」として機能してしまうケースがあるようです。

そのため、C-Stateを明示的に「有効」と設定することで、この機能が正しく動作するようになります。結果としてゲーミング時のスタッターやプチフリなどが改善されると考えられています。

なお、この「Global C-State」設定の変更は、ゲーミング時のプチフリは改善しますが、AIDA64などのベンチマークでは変化が見られません。特にRyzen 9 9950X3DやRyzen 9 7950X3Dなどを使用しているユーザーで、プチフリ現象に悩まされている方は、BIOS設定で「Global C-State」を「自動」から「有効」に設定することをおすすめします。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

コメント

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  • これが原因だったのか
    動画とか見ててもなんかカクカクするときがあったんだよな

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