Sapphire製 Radeom RX 9070 XT の12V-2x6が溶ける不具合が再び発生。RX 9070 XTでは3件目

NVIDIA GeForce RTX 5090などで多発していた12V-2x6コネクタの溶損トラブルが、Radeon RX 9070 XTでも発生していることが確認されています。これまでにSapphire製とASRock製でそれぞれ1件ずつ報告されていましたが、新たにSapphire製で2件目の溶損事例が報告されました。

目次

Radeon RX 9070 XTの12V-2x6が再び溶ける。この事例もアダプターを使用

RedditユーザーのProfessionalHost3913氏が、Sapphire RX 9070 XT Nitro+で使用していたPCIE 8ピンから12V-2x6への変換アダプターが溶融した写真を投稿しました。

損傷の状況は以前報告された1件目と類似しており、今回もコネクタ上段の全ピンが溶融しています。下段のピンも若干の影響を受けているものの、損傷は変換アダプター側のコネクタのみに留まっています。GPU側のコネクタには目立った損傷は見られないとのことです。

アダプターはRX 9070 XT付属品。画面のブラックアウトなどが頻発中

ProfessionalHost3913氏は、GPU付属のマニュアルが純正の変換アダプターの使用を推奨していたため、安全性を考慮して純正アダプターを使用していました。しかし、今回はその推奨アダプターが溶融する結果となりました。

幸いなことに、コネクタはまだGPUへの給電が可能な状態で、GPUは正常に起動します。しかし、ゲームなどの負荷がかかる処理を実行すると画面がブラックアウトし、電源ボタンまたはリセットボタンで再起動しなければ表示が復帰しない状態になっています。

グラフィックスカード自体の12V-2x6コネクターの見た目には問題がないものの、電力供給を行うピンに何らかのダメージが入っている可能性が高いと見られます。

12V-2x6変換アダプターを使った際にコネクターが溶ける可能性が高め。他の事例もアダプター使用時が多い

Radeon RX 9070 XTで発生した12V-2x6コネクターの溶損問題は、今回の事例を含めて合計3件となりますが、この3件すべてにおいてPCIE 8ピンから12V-2x6変換アダプターを使用していました。

また、溶損問題が度々報告されているNVIDIA GeForce RTX 5090の事例でも、ネイティブに12V-2x6に対応するケーブルで溶損問題が発生しているケースはあるものの、アダプターを使用しているユーザーの間でコネクター部分が溶ける不具合が多く見られています。

そのため、たとえグラフィックスカード付属品の12V-2x6変換アダプターであっても、アダプターを使用することで溶損リスクが高まる可能性があります。12V-2x6に対応するグラフィックスカードを使う場合は、多少高価でも電源ユニットを12V-2x6への直接接続に対応する製品に交換することが推奨されます。

また、もし12V-2x6変換アダプターを使う場合には、必ずPCIE 8ピン側をすべて電源ユニットにつなぐとともに、12V-2x6コネクター側が完全接続されているかを確認してください。同時にPCIE 8ピン側も完全接続されているか確認し、12V-2x6側、PCIE 8ピン側ともに無理な曲げなどがないか、細心の注意を払って使用することが推奨されます。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

コメント

コメントする


目次