グラフィックカードはRTX 5090やRTX 5070 TiなどNVIDIA製品の値上がりが既に確認されていますが、AIB向けの卸売価格が値上げされたといわれているRadeon RX 9070 XTも、日本での販売価格が大きく上昇するなど、DRAM価格高騰の影響が出始めています。
値上げが噂されていたRadeon RX 9070 XT
Radeon RX 9070 XTをはじめとするRDNA 4アーキテクチャー搭載のRadeon RX 9000シリーズは、DRAM価格高騰を受けてAMDがAIB向けに供給するGPUとGDDR6のセット価格を大幅に値上げしたといわれています。

この値上げ幅は、第一弾として16GB GDDR6搭載モデルが6,400円、8GB GDDR6搭載モデルが3,200円といわれています。さらに2025年末までに、16GB GDDR6搭載モデルは最大1.3万円、8GB GDDR6搭載モデルは最大7,000円ほどの値上げに達するとみられています。
そんなRadeon RX 9000シリーズの値上げですが、ついに第一弾の値上げが販売価格に反映され始めている可能性が、GPUの価格情報から明らかになりました。

Radeon RX 9070 XTで急激な値上げが確認される。値上げ幅は1万円
Radeon RX 9070 XTは発売当初、最安値モデルが11.3万円前後で販売されていましたが、その後価格が下がり、2025年11月終わりのブラックフライデーセール時には9万円を切る価格にまで下落していました。
また、その後も9.3万円前後とGeForce RTX 5070に近い価格で推移していましたが、2025年12月12日から約9.8万円に値上がりし、12月15日時点では約10.2万円にまで大幅に上昇していることが確認されています。この値上げは1週間に満たない期間で1万円に迫るものとなっています。
現時点で最安値なのは、ヨドバシカメラやビックカメラが販売する玄人志向製のRadeon RX 9070 XT 16GBです。なお、このモデルの次に安価なのはPowerColor製で、価格は107,800円に跳ね上がるため、購入を検討している方は早めの決断をおすすめします。
最終的には11~12万円ぐらいにまで値上がりする可能性も
Radeon RX 9070 XTは冒頭の通り、第一弾の値上げとしてAIBへの供給価格が、GDDR6を16GB搭載する製品で6,400円、8GB GDDR6搭載モデルで3,200円上昇するといわれています。ただし注意点として、この価格はあくまでAMDからAIBへ卸される価格であり、実際の販売価格はこれより高く設定されます。既に確認されているRX 9070 XTの1万円近い値上げも、この卸売価格の上昇を反映したものと考えられます。
また、この値上げはまだ第一弾に過ぎません。2025年末までにGDDR6 16GB搭載モデルはAIBへの卸売価格が、第一弾に加えてさらに6,600円ほど値上げされるといわれています。そのため、RX 9070 XTの販売価格も2026年1月以降はさらに上昇すると予想され、現状の10.2万円から11万円前後にまで値上がりする可能性が高いといえそうです。



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