ソニーは2025年にコストダウンや改良などを加えたPlayStation 5(PS5)であるCFI-2100/CFI-2200を2025年11月に発売していますが、同じくコストダウンと改良が加えられたPlayStation 5 Pro(PS5 Pro)が日本でも発売開始されました。
PS5 Pro (CFI-7100B01)が日本で発売開始。通常版PS5より改良点が多め
ソニーはPS5についてコストダウンや改良を目的としたマイナーチェンジモデルを1年に1回程度実施しており、すでに通常版PS5ではCFI-2100/CFI-2200というモデル名でマイナーチェンジモデルが発売されています。
一方、PS5 Proについては海外では先行してCFI-7100というモデルでマイナーチェンジが行われていましたが、日本でも2025年12月23日よりこのマイナーチェンジ版PS5 ProであるCFI-7100B01が発売開始されました。
大きな変更点はファン騒音の低減。最大20%減少
通常版PS5の改良版にあたるCFI-2100/CFI-2200は主に本体内部のコストダウンが変更点で、ユーザー側にメリットのある変更は含まれていませんでした。

一方、PS5 Proの改良版であるCFI-7100B01では、海外の調査によると消費電力が旧型に対して4%ほど削減されています。さらに冷却用ファンが刷新されたことで騒音が大幅に低下しており、旧型では48.5dBほどあった騒音が46.5dBに低減しています。


この-2dBの差は音圧では20%減少となるため、明確に差が感じられる変更になっています。値段が同じであれば旧型のCFI-7000よりCFI-7100を選んだ方が良いといえます。
コントローラーも小規模改良。バッテリーの持ちが改良
CFI-7100B01にはマイナーチェンジ版のDualSenseコントローラーである「CFI-ZCT2J」が同梱されます。
このCFI-ZCT2Jは初代PS5発売時に投入されたCFI-ZCT1Jに対して基板設計が変更されており、従来搭載されていたマイクインプットに対するノイズキャンセリング用マイクが非搭載となるなど、コスト低減が行われています。
ただし、その一方でバッテリーの持続時間が大きく伸びているといわれています。CFI-ZCT1Jでは連続稼働時間が10時間程度でしたが、CFI-ZCT2Jでは15時間以上のバッテリー持続時間が確認されるなど、大幅な改善が行われています。
PS5 Pro CFI-7100B01はすでに発売済みだが出荷は各店舗バラバラ
PS5 Pro CFI-7100B01は12月23日から発売されており、ヨドバシカメラやGEOなどでは即日配送が実施されています。ただし、発売日を迎えているものの出荷が遅れる店舗もあるようで、ソニー公式であるソニーストアでは2026年1月3日頃出荷予定となっています。
また、Amazonでは12月30日以降に出荷予定で、現在は予約販売となっているなど、各店舗で出荷時期はバラバラという状況になっています。
なお、PS5 Proに関しては「12万円という価格ならば、もう少しお金を出して自作PCを組み立てた方が良い」という意見もありました。しかし現在はDRAM価格の高騰により、ゲーミングPCとして最低限必要な32GBのDDR5メモリを購入するだけで7万円程度かかります。加えて、グラフィックスカードもPS5 Pro並みの性能を出せるミドルレンジモデルは5万円以上に高騰しており、PS5 Proと同じレベルの自作PCを作るとなると17~20万円はかかってしまう状態になっています。
そのため、ゲームを可能な限り高画質でプレイしたいという用途であれば、PS5 Proはかなりお買い得といえる状況です。また、DRAM価格高騰の影響はPS5を含めたコンソールゲーム機にも出てくると考えられ、場合によっては値上げも想定されます。ですので、PS5 Proの購入を迷っているのであれば、今のうちに買った方が後々後悔せずに済むかもしれません。



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