ソニーは2027年以降に現行PlayStation 5(PS5)の後継としてPlayStation 6(PS6)の発売を予定しており、すでにチップセットなどの開発は完了していると見られています。今回、このPS6に搭載されるチップセットのCPU仕様に関する一部情報が明らかになりました。
PlayStation 6 (PS6)の据え置き型でゲームが使えるCPUコア数が判明
PS6は2027年に発売予定のコンソールゲーム機で、すでにチップセットに関する大まかな設計は完了していると見られています。今回、このPS6向けゲームで実際に使えるスレッド数がリーク情報から明らかになりました。
PS6対応ゲームは最大16スレッドまで利用可能に。PS5から3スレッド増加

PS6に関しては、携帯機版ではゲーム開発者が利用できるスレッド数が最大8スレッドになることが数日前のリークで明らかにされていました。
今回、AMD製ハードウェアに詳しいリーカーのKepler_L2氏が、据え置き型のPS6でゲーム開発者が実際に使えるスレッド数は最大16スレッドになると明らかにしています。
PlayStationでは搭載されているCPUコアのうち、一部はOS動作に使われます。そのため、搭載されているCPUコア数よりもゲーム側が使えるコア数やスレッド数は少なくなっています。PS4は8コア8スレッドでしたがゲーム用に使えるのは6スレッド、PS5は8コア16スレッドのうち13スレッドまでしか使えない仕様でした。
一方、PS6ではZen 6cを8コア、Zen 6 LPを2コアの合計10コア20スレッドで構成されるといわれています。そのため、今回のリークが正しければZen 6c側のコアはすべてゲームに割り当てることが可能になります。
この構成変更により、PS5のZen 2からZen 6cへのアーキテクチャ刷新による性能向上に加え、8コア16スレッドがすべて使えるようになります。これによりゲームのローディング時間の短縮や、より高度なNPCの挙動や描写が可能になります。また、PCゲームで主流の8コア16スレッドと同じ構成となるため、PS6とPC間での移植や最適化もPS5より容易になると考えられています。
歩留まり向上のためのコア無効化は無しに?

PS6に搭載されるAPUは「Orion」というコードネームが付けられており、Zen 6cを8コア、Zen 6 LPを2コア搭載した10コア20スレッド構成になることが明かされています。そのうちZen 6c側の1コアは、歩留まり向上のために無効化される可能性が指摘されていました。
しかし、今回Kepler_L2氏の情報が正しければ、Zen 6c側の8コアすべてが使えることになるため、無効化されるコアはなくなることになります。
PS6はZen 6cとZen 6 LPを組み合わせた10コア構成となるものの、実際にゲームが使うコア・スレッドは8コア16スレッドとなり、PCで標準的な環境に近づくことになります。
ただし、PCではOS管理用コアの予約などはないため、PS6が登場する2027年以降にはIntelならP-Coreを8コア以上、AMDならZen 6から投入される12コアCCDが、ゲーミングメインで使うPCのCPUとしては新しいスタンダードとなるかもしれません。



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