NVIDIA N1/N1X、2026年上半期に登場へ。DellとLenovoが搭載ノートPCを準備中

  • URLをコピーしました!

NVIDIAとMediaTekが共同開発しているArm SoC「N1/N1X」については、2024年頃からリークが繰り返されてきましたが、具体的な発売時期は不透明な状況が続いていました。そんな中、The Wall Street Journalが関係者の話としてN1/N1Xが2026年前半に発売される見通しであると報じており、DellとLenovoが初期OEMとして搭載ノートPCを準備していることが明らかになっています。

目次

NVIDIAのArm SoC「N1/N1X」は2026年前半に投入へ

N1/N1Xは、NVIDIAがMediaTekと提携して開発しているArm SoCで、AppleのMシリーズに対抗し得るWindows向けプロセッサーとして注目されてきました。これまでにもDigiTimesがN1X搭載ノートPCの発売時期に言及していたほか、2025年11月付けの出荷マニフェストから「Dell 16 Premium」というN1Xエンジニアリングサンプル搭載ノートPCの存在がリークされるなど、開発が最終段階に入っていることを示す情報が相次いでいました。

そして今回、The Wall Street Journalの報道により発売時期が2026年前半と具体化したことで、正式発表に向けた動きが一気に加速しそうです。

N1/N1Xのスペック:最大20コアCPUにRTX 5070級の内蔵GPU

NVIDIAのN1シリーズは合計20コアのArm CPUを搭載し、内蔵GPUはAI開発者向けのDGX Sparkに採用されているGB10 Superchipがベースになることが既に明らかになっています。このGB10 SuperchipはGeForce RTX 5070に相当するグラフィックス性能を備えています。

ただし、DGX SparkはAI開発者向けの製品である一方、N1/N1Xはコンシューマー向け製品となるため、実際にRTX 5070相当の性能が発揮できるかは現時点では不透明です。

Apple MacBookへの対抗軸に。Qualcommが埋められなかった空白を狙う

N1/N1XについてNVIDIAは、AppleのMacBookシリーズに搭載されているMシリーズチップに真っ向から対抗できる製品として位置づけているほか、MicrosoftもWindows on Armの普及のきっかけになる製品として期待していると見られています。

Windows on Armを巡っては、QualcommのSnapdragon Xシリーズが先行して発売されていますが、GPU性能やドライバー品質の低さから消費者にはあまり支持されていません。そのため、NVIDIAは消費者により身近なゲーミング性能を武器にQualcommやAppleとの差別化を図り、特に低消費電力が求められるノートPC市場での普及を目指すものと考えられています。

2026年3月開催のGTC 2026で正式発表?

N1/N1Xの正式発表の場としては、2026年3月16〜19日に開催予定のNVIDIA GTCが有力視されています。DigiTimesはN1X搭載ノートPCが2026年第1四半期中に発売される可能性を報じていたことから、GTCでの発表後に速やかに製品が市場に投入されるシナリオが考えられます。

ただし、N1/N1Xは合計20コアのArmコアやRTX 5070相当のGPU性能を持つなど比較的ハイエンドな構成になる可能性が高く、昨今のメモリ価格高騰も相まって搭載ノートPCの価格は高価になることが予想されます。一方で、NVIDIAはAI事業で莫大な利益を得ているため、Armチップの普及を本気で狙うのであればOEMに対して安価に供給することも十分に可能であり、最終的な製品の価格設定がN1/N1Xの成否を大きく左右することになりそうです。

コメント・考察

NVIDIAのN1/N1XはWindows on Armで先行するQualcommに対して2年近く遅れての投入となりますが、QualcommのSnapdragon Xシリーズは、CPU性能ではMacBookに迫りつつもGPU性能やドライバー品質で評価が伸び悩んでいます。また、Snapdragon Xの特徴とするバッテリー持続時間もIntelやAMDのx86 CPUが迫りつつあることから、NVIDIAがゲーミング性能を武器にArmに参入する障壁は想定よりも低い状況です。

ただ、参入障壁が低くても売れるかどうかを左右するのは価格です。メモリ価格高騰でノートPCが軒並み値上がりしている中、NVIDIAがOEMに対してチップを安価に供給し、15〜20万円程度の価格帯で販売できれば、コストパフォーマンスの良さが際立ち一定の成功を収められる可能性もあります。性能もさることながら、どのような価格帯で発売されるか今後の動向に注目です。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

コメント

コメントする


目次