Microsoftは2025年10月にセキュリティパッチKB5066835を、そして11月にKB5068861をWindows 11 24H2および25H2向けに配信しましたが、これらのアップデートを適用するとNVIDIA製GPUを搭載するPCでゲーミング性能低下が確認されているようです。
Windows 11 25H2/24H2のアップデートでゲーミング性能低下
MicrosoftはWindows 11 24H2および25H2向けに、毎月第2火曜日に配信されるセキュリティアップデート(パッチチューズデー)として、2025年10月にKB5066835を、そして2025年11月にはKB5068861を配信しました。
しかし、NVIDIAの公式サポートによると、これら2つのアップデートがゲーミング性能の低下を引き起こすことが明らかになりました。この問題に対処するため、NVIDIAは新しいGeForceドライバー「581.94」をHotfixとして公開しました。
影響を受けるバージョンの確認方法
自分のシステムが影響を受けているかを確認するには、以下の手順で確認できます。
- 設定 > システム > バージョン情報を開く
- デバイスの仕様セクションまでスクロール
- ビルド番号を確認
ビルド番号が26200.6899(Windows 11 25H2)、または26100.6899(Windows 11 24H2)の場合、この問題の影響を受けている可能性があります。
なお、この問題はNVIDIA製GeForceグラフィックスカードを搭載しているPCに限定されている可能性が高いものの、RedditなどではIntel製GPU(内蔵GPU含む)を搭載したPCでも性能低下が見られたケースがあり、複数の要因が絡んでいる可能性も指摘されています。
GeForce Hotfix ドライバー 581.94で修正
NVIDIAはこの不具合に対応するために、Hotfix用ドライバーとして「GeForce Hotfix Display Driver version 581.94」を公開しました。
このドライバーはHotfixドライバー(緊急修正用の暫定ドライバー)であり、Microsoftによる品質認証であるWHQL認定を受けていないドライバーとなるため、NVIDIA AppやNVIDIA公式のドライバー検索サイトからはダウンロードができません。
そのため、GeForce Hotfixドライバー581.94を適用したい場合は、NVIDIAサポートページから直接ダウンロードする必要があります。
なお、NVIDIAはこの不具合では「一部のゲーム」で性能が低下するとしていますが、具体的にどれだけのゲームタイトルが影響を受けているかは明らかにされていません。ただし、NVIDIAがHotfixとして緊急アップデートを配信したことから、影響範囲は相当数のタイトルに及んでいる可能性が高いと見られています。



コメント