Nintendo Switch 2に16GBと32GBゲームカード投入へ。ただしNAND高騰でゲームキーカード主流は継続

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リーク評価
総合評価: 80%
的中率: 的中率: 3
実現性: 実現性: 5
発売までの時期: 時期: 4
具体性: 具体性: 4
整合性: 整合性: 4
情報源: Jordan@PhysicalParadise

Nintendo Switch 2にはゲームの全データを内蔵した「ゲームカード」も存在しますが、その容量は64GBと大きくコストも高いため、ダウンロードを必要とする「ゲームキーカード」を採用するケースが増えています。こうした状況を受け、任天堂はより小容量なゲームカードを開発しているようですが、採用数は限定的になると見られています。

目次

Nintendo Switch 2向けに16GB/32GBの低容量ゲームカードを開発中

ゲームカードは現時点では64GB容量のみで提供されており、そのコストも1枚あたり約16ドル(約2,400円)と高価です。そのため、多くのサードパーティ製ゲームはゲームカード内にゲームを内蔵せず、ダウンロードが必要な「ゲームキーカード」を採用する傾向が強まっています。

この方式では別途ダウンロードが必要となり、本体ストレージやSD Expressの容量が圧迫されるなど、ユーザー満足度は高くありません。任天堂側も「ゲームキーカード」に対するアンケートを実施するなど、対策を迫られている状況です。

そんなゲームカードですが、Physical ParadiseのJordan氏など複数のリーカーによると、任天堂がより多くのサードパーティ製ゲームでの「ゲームカード」採用を促すため、16GBや32GBといった小容量ゲームカードを開発しているとのことです。

NANDフラッシュ価格高騰で小容量でもコストは変わらず

ゲームカードにはeMMC規格のNAND型フラッシュが採用されているため、昨今話題となっているNANDフラッシュ不足や値上げの影響を大きく受けることが予想されます。

実際に、Nintendo Switch 2を巡ってはLPDDR5XおよびNANDフラッシュ価格高騰の影響で本体コストが40%増加したとも言われており、ゲームカードも同様にコスト上昇の影響を受けることが確実視されています。

そのため、16GBや32GBなど小容量ゲームカードが開発者向けに提供されても、従来の64GB版から大幅なコストダウンを図ることは難しいと考えられます。多くのサードパーティ製ゲームは、ユーザビリティを犠牲にしつつも、ゲームキーカードを継続採用するものと見られています。

ゲームカードの読み取り速度の低さも採用が増えない一因に

コスト以外にも、ゲームカードがサードパーティに選ばれない理由として、読み取り性能の遅さが指摘されています。

ストレージ規格読み取り速度
内蔵ストレージUFS 3.1最大1450 MB/s
MicroSD ExpressPCIe Gen 3.1 x1最大985 MB/s
ゲームカードeMMC最大400 MB/s

Nintendo Switch 2に内蔵される本体ストレージはPCIeベースのUFS 3.1を採用することで最大1,450MB/s、MicroSD Expressも985MB/sの読み取り速度を持っています。一方、ゲームカードは初代Nintendo Switchの内蔵ストレージに使われていたeMMC規格を採用しているため、読み取り性能は400MB/sと本体ストレージの約3分の1にとどまります。

そのため、オープンワールド系ゲームなど高い読み取り性能が求められるタイトルでは、ゲームカードでは十分な性能を発揮できません。結果として、ゲームのパフォーマンスを確保するために本体やMicroSD Expressへのダウンロードを求めるゲームキーカードを採用せざるを得ない状況となっています。

コメント・考察

任天堂が低容量カートリッジの開発を進めていることは、ゲームキーカードに対するユーザーの不満を受けた前向きな動きと言えます。ただし、昨今のNAND価格高騰によるコスト面の課題に加え、読み取り速度という技術面でも制約があり、状況が大きく改善する可能性は低いと言えそうです。

特に、サードパーティ製タイトルの多くはPCやPS5向けに開発されたゲームを移植する形態が中心であり、わざわざゲームカードの速度に最適化を行うケースは少ないと見られています。そのため、サードパーティ製タイトルを重点的にプレイしたいユーザーにとっては、大容量のMicroSD Expressカードが事実上必須となる状況が続きそうです。

16GBや32GBのゲームカードを採用するタイトルが今後登場するのか、それともゲームキーカードが主流であり続けるのか、引き続き動向に注目です。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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