AMDは2026年以降にソケットAM5向けにZen 6 CPUの投入を計画していますが、この新しいCPUに対してMSIは800シリーズマザーボードが全面的に対応する旨の発言を行ったことが明らかになりました。
MSIの800シリーズマザーボードは次世代CPU(Zen 6)に全面対応することがほぼ確実?
AMDが2026年に投入を予定しているZen 6 CPUでは、現行のソケットAM5を引き続き採用することが明らかになっています。一方で、Zen 6からI/Oダイの刷新とこれに伴うメモリーコントローラーの大幅変更により、既存のAM5対応マザーボードである600シリーズならびに800シリーズマザーボードとの互換性が懸念されていました。
しかし、少なくともMSIに関しては、販売中の800シリーズマザーボードがZen 6など将来世代のCPUにも対応した製品であることを明らかにしました。
最低でも3世代をサポートするソケットに

MSIのDiscordにて、近いうちに発売予定のMSI製マザーボードについて、コミュニティー参加者が800シリーズマザーボードのZen 6対応などの将来性について質問を投げかけたところ、MSI従業員から「将来的に登場するCPUへの対応準備は行われている」という回答が得られたようです。
ここで言われている将来登場するCPUは具体的には明言されていませんが、質問者がZen 6について聞いていることから、Zen 6のことを指していると言えます。
AMDもAM5がZen 6まで含むことを示唆。性能をフルに引き出せるかは不明

Zen 6では冒頭の通り、I/Oダイの構造のほかにメモリーコントローラーの構造に変更が加えられます。AMDはZen 5発表時にソケットAM5が2027年以降に登場する製品までサポートすることを明らかにしているため、2026年登場のZen 6は確実にサポートされると言えます。

ただ、リークではZen 6は8000MT/sという高クロックメモリにも正式対応するとも言われています。このような高クロックメモリへの対応には、2本のDIMMスロットしか持たないマザーボードでは配線の変更が必要とリークされており、実際にMSI製のB850I Edge TI EVO WIFIではサンプル品から製品版でメモリースロットの表記が変更されていることが判明しています。
そのため、今回800シリーズマザーボードはZen 6に対応するとのことですので、もしZen 6への乗り換えを踏まえた上でソケットAM5を検討している場合は800シリーズマザーボードを買えばZen 6の性能をフルに発揮できる可能性が高いと言えそうです。一方で、600シリーズマザーボードでは、高クロックメモリーなどZen 6に備わる機能をフルに活用できない可能性もありますが、特にZen 4と共に600シリーズマザーボードを購入したユーザーはZen 6へ簡単に乗り換えられるのか、今後の情報に注目です。
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