モンスターハンターワイルズは、CAPCOMが2025年2月にPS5およびPC向けに発売したタイトルです。しかし、グラフィックスの最適化不足が原因と見られるパフォーマンス問題がなかなか解決できず、未だに十分な水準には達していないと言われています。そんな中、CAPCOMが同ゲームのNintendo Switch 2での発売を検討していることが、データマイニングによって明らかになりました。
モンスターハンターワイルズがNintendo Switch 2で登場の可能性
CAPCOMが2025年2月に発売したモンスターハンターワイルズは、発売後、特にPC版を中心にパフォーマンスに起因する不具合が多く指摘されています。
そのため、アップデートのたびに修正は行われているものの、依然としてPS5やPCでもカクつきや、画質優先モードではフレームレートの不安定化、性能優先モードでは解像度低下などが指摘されています。しかし、CAPCOMはこれらのハードウェアより性能が低いNintendo Switch 2向けに、モンスターハンターワイルズの発売を検討しているようです。
データマイニングでNintendo Switch 2を示唆するファイルが確認される

CAPCOMは2025年12月にモンスターハンターワイルズのパフォーマンス改善などを加えたTitle Update 4を配信しました。Redditのユーザーが同アップデートを解析したところ、今後の追加コンテンツに加え、「nsw2UpgradeEdition」というプラットフォーム情報が確認されたようです。この中で記載されている「nsw2」は、Nintendo Switch 2を指していると見られています。
商業的な意義ありでもハードルは高め?
モンスターハンターワイルズは販売本数がすでに1000万本を超えており、商業的には成功したと言えるレベルに達しています。しかし、発売から半年間の売上本数は前作のライズを下回っているほか、開発側も発売後も売れ続けることを目指していると明らかにしています。そのため、PS5やPCとは異なるユーザー層に訴求できるNintendo Switch 2での発売は、販売本数をさらに伸ばし、継続的な販売を実現するには重要な戦略と言えます。
ただ、現状のPS5やPCでのパフォーマンスを踏まえると、実現のハードルはかなり高いと考えられています。技術的な実現性で言えば、モンスターハンターワイルズに用いられているREエンジンはNintendo Switch 2に対応しており、同エンジンを使って開発されているバイオハザード レクイエムも2026年に発売予定です。
しかし、大きな違いとしてバイオハザードは箱庭型のゲームであるのに対し、モンスターハンターワイルズはオープンワールドのため、必要とするGPUやCPU性能が大きく異なります。仮にNintendo Switch 2で発売するとしても、解像度や描画距離などの画質設定を大きく引き下げる必要があると考えれます。
この対策としてはDLSSなどのアップスケーリング技術を活用する手もありますが、それだけでは30fps程度のフレームレートや動作の不安定さなど、ユーザーの不満につながる仕様になりかねません。そのため、プレイヤーが納得できる品質で発売するにはかなりの時間をかけた最適化が求められることから、早くても2026年後半などかなり先での発売となる可能性がありそうです。
モンスターハンターワイルズは幅広いユーザー層に親しまれているゲームであり、Nintendo Switch 2で発売すれば十分売れるポテンシャルがあることは確実です。
ただ、その一方でNintendo Switch 2のハードウェアは決して高性能とは言えず、ユーザーが不満に思わないレベルの最適化をするには相応の開発費と時間がかかることが予想されます。また、未だにPS5やPCでパフォーマンスに関する不満が残っていることを考慮すると、早くても2026年後半での発売になるのではないかと考えられます。近いうちにCAPCOMからNintendo Switch 2向けのモンスターハンターワイルズに関する発表があるのか、注目が集まります。



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