iPhone 17 Pro搭載A19 Proチップはゲーミング性能が大幅向上。要因はベイパーチャンバー?
Apple が 2025年9月19日に発売した iPhone 17 シリーズでは、ベースの iPhone 17 を除く上位モデルが新チップ A19 Pro を搭載し、iPhone 17 Pro/Pro Max では初めてベイパーチャンバーを採用して冷却性能を強化しました。これによって高負荷のゲームでの持続性能が改善され、先代モデルと比べてゲーム中の性能がかなり向上していることがレビューで確認されています。
ゲームでのフレームレートは大幅向上。先代より最大60%向上
主にチップセットに焦点を当ててレビューを行うGeekerwan氏がiPhone 17 ProとPro Maxに搭載されているApple A19 Proの性能を計測していますが、同チップセットは先代に対してアーキテクチャー面での性能向上に加え、冒頭の通りベイパーチャンバーを搭載することで負荷が非常に高いAAAタイトルで過去最大級となる性能向上を記録しています。
バイオハザード RE:4
- A19 Pro: 52.2fps (6.1W)
- A18 Pro: 33.3fps (4.7W) - A19 Proが56%高速
- A17 Pro: 31.6fps (4.9W) - A19 Proが65%高速
DEATH STRANDING
- A19 Pro: 47.1fps (6.1W)
- A18 Pro: 29.3fps (5.3W) - A19 Proが60%高速
- A17 Pro: 27.8fps (4.7W) - A19 Proが69%高速
アサシン クリード ミラージュ
- A19 Pro: 29.7fps (5.6W)
- A18 Pro: 20.4fps (4.8W) - A19 Proが45%高速
- A17 Pro: 18.4fps (4.5W) - A19 Proが61%高速
最も大きな差がついた『DEATH STRANDING』では、A17 Proに対して69%、A18 Proに対して60%の性能向上を記録しています。また、消費電力も冷却性能向上に伴い増えてはいるものの、その増加率は15%~30%程度で電力効率も大きく向上していることが確認できます。
パフォーマンスの持続力も向上。サーマルスロットリング時でも先代から37%向上

Mrwhosetheboss氏によるレビューでも3DMark Wild Life ExtremeベンチマークでiPhone 17 Pro Maxは先代のiPhone 16 Pro Maxに対してピーク性能が22%向上しているほか、ストレステスト中に記録した最低スコアは先代より37%向上するなどベイパーチャンバー搭載による性能の持続力が大幅向上している様子が確認できます。
これまでiPhoneのゲーミング性能は、チップのピーク性能は高いものの、持続的なパフォーマンスでは冷却性能の限界からAndroidのハイエンドスマートフォンに一歩譲る場面も見られました。しかし、AppleがiPhone 17 Proでついに冷却性能に本腰を入れてきたことで、その構図が大きく変わる可能性があり、特にゲーミング性能に不満があったiPhoneユーザーは今回のiPhone 17 Pro/Pro Maxで満足度が大きく向上すると考えられます。
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