IntelがNova Lake-S向けにXe3P GPUアーキテクチャを採用することが、Linuxカーネルの最新アップデートで明らかになりました。これにより、次世代デスクトップ向けCore Ultra 400シリーズにArc Celestial シリーズ グラフィックスが搭載されるようです。
Nova Lake-SにXe3P Celestial GPUを搭載へ

Lasse Kärkkäinen氏が発見した新しいLinuxカーネルパッチには、Intel技術者によるコメントが含まれており、Xe3Pがメディア処理用のLPM変種を搭載することが確認されました。このパッチでは、Intelの次世代デスクトップ向けCPUであるNova Lake-Sへの対応も明記されています。
Nova LakeはすべてのモデルでXe3Pを採用? 内蔵GPU性能には引き続き期待できる?

Xe3PはPanther Lakeの発表と同時に示されたIntel独自開発GPUのロードマップで明らかになったGPUアーキテクチャーで、Panther Lakeに搭載されるXe3の次世代版かつ大幅改良版になると見られています。

現行のXe3を搭載するPanther Lakeでは最上位モデルは比較的高い内蔵GPU性能を持つAMDのRyzen AI 9 HX 370を大きく超える性能を発揮するなどアーキテクチャーとしての完成度は比較的高い水準にあると言えます。
なお、今回のLinuxパッチではデスクトップ向けの「Nova Lake-S」に焦点が当てられていましたが、Xe3P自体はノートPC向けのNova Lake-HやNova Lake-Uなどにも搭載されると見られるため、特にGPUコア数が多数搭載されるモデルでは現行のPanther Lakeをさらに超える高いGPU性能が期待できます。
ディスクリートGPUについては不明
Xe3PがNova Lake-Sのデスクトッププラットフォームに採用されることで、内蔵グラフィックスの性能向上は期待できますが、ゲーマー向けのディスクリートGPU市場におけるIntelの動向は依然として不透明で、ロードマップ上でも明確にディスクリートGPUに関してはコメントがされていません。そのため、このXe3PがNova Lakeの内蔵GPU専用となるのか、ディスクリートGPUとしてArc C580などとして展開されるのかは現時点では不透明な状況です。
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