Intelは2026年後半にNova Lake CPUを投入予定ですが、今回このCPUに内蔵される予定の機械処理用エンジンであるNPUの性能や、デスクトップ向けに内蔵されるGPUのスペックに関するリーク情報が登場しました。
Intel Nova LakeのNPUと内蔵GPUスペックの一部が判明
IntelはノートPC向けからデスクトップ向けまでのラインアップをカバーするNova Lake CPUを2026年後半から2027年初旬にかけて投入予定ですが、今回このNova Lakeのすべてのモデルに搭載されるNPUに関するスペックの他、デスクトップ向けで内蔵されるGPUのスペックに関するリークが登場しました。
NPU性能は74 TOPs。Panther Lakeの約1.3倍の性能に
Jaykihn氏がXに投稿した情報によると、Nova Lakeは第6世代NPUであるNPU6を搭載し、INT8演算で74 TOPSのAI性能を発揮するとのことです。
現行世代ではLunar LakeがNPU4搭載で48 TOPSを実現し、次世代のPanther LakeはNPU5を搭載するものの50 TOPSとほぼ横ばいにとどまります。これはMeteor LakeやArrow Lakeからの世代間向上幅と比べると非常に小さく、Lunar Lakeへの移行時の性能向上(11.5 TOPSおよび13 TOPSから48 TOPSへ)に遠く及びません。
一方、Nova LakeのNPU6は74 TOPSとなることでPanther Lake搭載のNPU5からは約1.3倍、Lunar LakeのNPU4から約1.5倍、Arrow LakeのNPU3からは5倍以上の性能向上を実現します。
なお、Jaykihn氏はこのNPU6の搭載範囲を明確にはしていませんでしたが、別のリーカー(Bionic_Squash氏)によるとノートPCからデスクトップ向けまで共通でNPU6を搭載することを明らかにしています。
デスクトップ向けNova Lake-Sの内蔵GPUはXe3を2基搭載へ
同リークではNPUと合わせてデスクトップ向けNova Lake-Sの内蔵GPUのスペックも明らかになっており、Xe3-LPGアーキテクチャ内蔵のGPUコアを2基搭載するとのことです。これは、現行Arrow Lake-Sの4基から半分に減っているため、スペックダウンにはなっていますが性能面ではArrow Lake-S内蔵のGPUはXe世代に対して、Nova Lake-SはXe3と最新世代に変更されているため、Arrow Lake-Sと同等か少し劣る程度の性能になると考えられます。
NPUはCopilot+などローカルでのAI処理に必要な機能にはなっていますが、今のところCopilot+も下火になりつつあり、多くのAI処理はローカルより拡張性や進化のスピードが速いクラウドAI(GeminiやChatGPT)を使うユーザーのほうが多い状態です。

そのため、NPUの存在意義は多くのユーザーにとって無いに等しく、AMDではNPUを廃止する可能性すら出ています。ただ、その中でもIntelはNPUを継続的に開発し、貴重なダイ面積の中にNPUを備えるという判断から、将来的には必要になると考えていると言えそうですが、NPUの存在意義が今後出てくるのか、まだまだ不要な機能となってしまうのか注目です。



コメント