Intelが2026年後半に発売するNova Lakeはここ最近になり最上位モデルである52コアモデルの消費電力などのリークが登場していますが、どうやらこの製品はHEDT向けとして登場予定で、完全対応できるマザーボードも限られることが明らかになりました。
Nova Lake-SのCompute Tile 2基モデルはHEDT向けに
Nova Lake-Sについては数日前からCompute Tileを2基搭載するデュアルタイル版の52コアモデルのリークが度々登場しています。瞬間最大で700Wを超える消費電力や400Wを超えるPL2が設定されるという話がありましたが、このデュアルタイル版CPUはコンシューマー向けではなくHEDT向けのCore Xシリーズとして投入されるほか、消費電力の高さから対応できるマザーボードが限られることが明らかになりました。
Core Xブランドの復活でHEDTセグメントを再構築
Videocardzによると、デュアルタイル版Nova Lake-SはCore Ultra 9 285Kなどコンシューマー向けハイエンドモデルの後継としては登場せず、新たにHEDT向け製品として位置づけられる見込みです。ブランド名としては「Core X」が有力視されており、これはかつてIntelがHEDT向けに使用していたブランドと一致します。ただ、この名称はPanther Lakeで内蔵GPU性能を強化した製品に付けられている「Core Ultra X」より下に見えるなど課題もあるため、2026年秋の発売までに変更される可能性があるようです。
このデュアルタイル版はHEDT向けとなり、価格も相応に高価になると考えられます。その一方でシングルタイル版のNova Lake-Sについてはコンシューマー向け製品としてラインアップされる予定で、これらは8P+16E構成のままとなるため、Raptor Lake以来コア数は変わらないことになります。
Core Xに完全対応するマザーボードは限定的に。それ以外で使うと性能を発揮できない
Preliminary.
— Jaykihn (@jaykihn0) February 13, 2026
Only some boards will support the full-power 52C platform.
Other boards will limit the performance and power of the 52C platform.
Nova Lake-Sはシングルタイル・デュアルタイルの両製品ともにLGA 1954ソケットを採用予定です。ただし、52コアを搭載するデュアルタイルモデルではZ990など最上位マザーボードでしかフル性能を発揮できない見通しで、それ以外のマザーボードでは性能に制約が生まれるようです。この主な原因は消費電力と見られており、52コアの製品は175WのPL1(TDP)が設定されるなどコンシューマー向け製品としてはオーバースペックな仕様になっています。
現在のHEDT市場はAMDのRyzen ThreadripperとIntelのXeon Wシリーズが占めていますが、いずれも専用ソケットと高価なマザーボードが必須であり、近年はCPU本体も値上げが続いています。その結果、コンシューマー向け最上位モデルとHEDTの間に大きな価格の空白地帯が生まれており、Core Xはこの隙間を埋める製品として企画された可能性が高いと考えられます。
Core XではLGA 1954ソケットを共有するため、専用マザーボードへの追加投資が不要となります。これにより、HEDT性能を求めつつもThreadripperやXeon Wの導入コストには手が出なかったユーザー層を取り込める余地があり、HEDT分野でAMDに対して廉価な製品しか対抗できていなかった状況を変えることを目論んでいると考えられます。


コメント