
GMKTec K15の基本仕様

GMKTec K15は、主にミニPCを製造・販売するGMKTecが発売した最新鋭のミニPCで、CPUにはMeteor Lake世代のCore Ultra 5 125Uを搭載しています。
価格は、64GB DDR5+1TBストレージモデルが189,999円、64GB DDR5+2TBストレージモデルが198,999円です。
| CPU | Core Ultra 5 125U (TDP 45W) |
|---|---|
| グラフィックス | Intel Graphics (64EU) |
| メモリー | DDR5-5600 GT/s = 32GB ベアボーン/16GB/48GBなども選択可能 |
| ストレージ | PCIe Gen 4 NVMe SSD 1TB (PCIe Gen 4 2280スロットが合計3つ) |
| OS | Windows 11 Pro |
| インターフェイス | フロント側 – USB3.2 Gen2 Type-A x 3 – USB3.2 Gen2 Type-C (PD/DP) – 3.5mm ステレオジャック リア側 – USB2.0 Type-A x 2 – 2.5Gbps イーサーネットポート x2 – USB 4 – Display Port 1.4 x 1 – HDMI 2.1 x 1 – Oculink(PCIe Gen4 x 4) |
| ワイアレス機能 | Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.3 |
| サイズ | 幅154 x 奥行き151 x 高さ73.6mm |
| 電源 | 19V ACアダプター |
パッケージと同梱物


製品が同梱されているほかは一般的なミニPCが2つ入るぐらい巨大なものになっています。

この巨大パッケージの中には本体に加え、付属品であるACアダプターの他に、長さ100cmのHDMIケーブル、モニターの裏面に本体を設置するためのマウントが入っています。
GMKTec K15のデザインと品質、拡張性について
ここではGMKTec K15のデザインや品質そしてミニPCではあるものの気になる拡張性について解説します。
デザインと品質:本体はプラスチック、金属部品の装飾を組み合わせ



K15の仕様は先行して発売されているEVO-T1と同じ筐体を採用しています。そのため、コの字型の金属製シュラウドを採用した特徴的なデザインとなっています。
ただ、EVO-T1がゴールド色のシュラウドだったのに対して、K15はガンメタルとなっています。

前面はUSB3.2 Gen2 Type-Aを3口とUSB3.2 Gen2 Type-Cを1口、3.5mmジャックと電源ボタンがあります。

背面のインターフェイス類はUSB Gen3.2に対応するType-Aポートが2つとDisplay Port 1.4とHDMI 2.0、Oculink(PCIe Gen4 x 4)、USB 4をそれぞれ1ポート、そして2.5Gbps対応のイーサネットを2ポート搭載しています。
拡張性はNVMe SSDを3本搭載できるなど高め

本体内部へのアクセスには大まかに、底面に備わる足の取り外し、コの字のシュラウドの取り外し、そして本体側面にあるネジを緩めて本体内部へアクセスと言う流れになっています。
最初のステップである底面に備わる足はネジになっているため、回すと取れます。他のミニPCではゴム足部分が糊で付けられているため、何度も取り外すと自然に落ちると言った懸念がありますが、この構造の場合、そのような心配はありません。
この足を取り外すとコの字型のシュラウドを固定するものが無くなるので、そのままスライドさせると取り外せます。


そのあとは本体筐体部分の側面にあるネジを取り外すことで内部へアクセスすることができますが、こちらも爪などで固定されていないため、ネジを取り外せばそのまま簡単に取り外せるなどステップは多いですが比較的簡単な構造になっています。
なお、内部はPCIe Gen 4 NVMe SSDに対応するM.2スロットが3本あり、すべて2280タイプに対応しています。そのため、4TBのNVMe SSDを使えば最大12TBまでストレージを追加できます。また、SO-DIMM DDR5も簡単にアクセスできるところにレイアウトされているため、拡張性はかなり高めになっています。
GMKTec K15の各種パフォーマンスについて
内蔵のCore Ultra 9 285H
GMKTec K15に備わるCPUはIntelのMeteor Lake世代にあたるCore Ultra 5 125Uになっています。このCPUは2P+8E+2LPEの合計12コア構成のCPUになっています。

動作クロックはP-Coreが最大4.3 GHz、E-Coreは最大3.6 GHzに設定され、TDPは定格は15Wと本体サイズに対して、TDPはかなり低めに抑えられています。
また、GPU側はベーシックであるIntel Graphics系統で、Execution Unitsを64基搭載し、動作クロックは最大1.85 GHzで動作します。
GMKtec K15のCPUパフォーマンス


K15に搭載されるCore Ultra 5 125Uのシングルコア性能についてはCinebench R23で1592pt、Geekbench 6で2122ptを記録しており、デスクトップ向けのCore i5-12400とほぼ同等の水準に達しています。Ryzen 7 5700Gに対してはこれを上回っており、TDP 15Wのモバイル向けプロセッサーでありながらデスクトップ向けCPUに迫る、あるいは超える場面がある結果です。
マルチコア性能ではCinebench R23で9644pt、Geekbench 6で8652ptを記録しています。同じArrow Lake世代のCore Ultra 5 226Vを約7%上回っているほか、Geekbench 6ではCore i5-12400やRyzen 7 5700Gにも肉薄するスコアです。Cinebench R23ではこれらデスクトップ向けCPUとの差が開くものの、いずれもTDPが65W以上の製品であることを踏まえると、15W枠としては十分に高い性能水準といえそうです。
PCMark 10のスコア:4Kの動画編集も可能なレベル

PCMark10においては合計5334ポイント記録されています。
ウェブブラウジングなど日常用途での性能を図るEssentials、Wordやエクセルなどオフィス用途での性能を図るProductivityは10,000ポイントを記録しているため、これら用途では快適な動作が期待できます。
RAW画像や動画編集、3Dのレンダリングなどを評価するDigital Content Creationにおいては6,784ポイントと高いスコアを記録しているため、例えば一眼レフで撮影したRAWの編集や書き出しから、軽めの動画編集まで応用的な使い方でも性能に不満を持つことは無いと言えます。
GMKtec K15のゲーミング性能

3DMark TimeSpyにおいてはGraphics Scoreが1932ポイントを記録しています。このスコアはデスクトップ向けGPUで言うとGeForce GTX 1050並みであり、Counter StrikeやValorantなどeSports系タイトルでも設定を下げれば動くものの、Apex Legendsなど比較的重いゲームをプレイすることは困難と言えるレベルです。そのため、気休め程度のグラフィクス性能となっています。
ただ、このミニPCにはOculinkが備わるため、外付けGPUなどを付ければ様々なゲームをプレイできるだけの性能に拡張することが可能になっています。
GMKtec K15の消費電力と長時間の負荷を与えた際の動き

K15に搭載されているCore Ultra 5 125Uは薄型ノートPCなどに搭載される製品であり、定格のTDPは15Wとかなり低めに設定されています。ただ、ベンチマーク時はブーストがかかるため最大25Wで動作しており、動作クロックもP-Coreは3.5 GHz、E-Coreは2.9 GHzと高めで動作しています。
温度に関しては60℃前後で推移するなどかなり低めになっています。これはK15に使われている筐体デザインは80Wで動作するArrow Lake世代のCore Ultra 9 285Hを搭載するEVO-T1と同じであることから排熱に余裕があると言え、実際にベンチマーク時のファンノイズもほとんど聞こえないなど余裕があることが伺える結果になっています。
内蔵されているSSDの性能

内蔵されているSSDはTWSC TSC3AN1T0-F6Q10Sと呼ばれるPCIe Gen 4対応の1TB NVMe SSDを搭載しています。このSSDの公称値は不明ですが、読み取り性能が約3500MB/s、書き込み性能が2600MB/s程度で特に不自由がある性能ではありません。
ライセンスも正規ライセンス

ミニPCで気になるWindowsライセンスでしが、OEMライセンスとして正規のライセンス認証がされています。
GMKtec K15の最終評価:性能と拡張性が非常に高い
- メモリは32GBを標準搭載
- 最大3本のNVMe SSDやOculink対応など拡張性が高い
- 静粛性が非常に高い
- ベアボーンもあり
- カードリーダー非搭載
- Wi-Fi 6Eまでの対応
K15はEVO-T1と同じ筐体デザインや内部機構を共有しつつ、CPUをArrow Lake世代からMeteor Lake世代のCore Ultra 5 125Uに変更した下位モデルという位置づけの製品です。TDP 15Wという低消費電力CPUを採用しているため、絶対的な処理性能では上位モデルに譲るものの、日常的な使用はもちろん、画像編集や動画編集といった作業にも対応できるだけの実力は備えています。また、消費電力が低い分、ミニPCとしては非常に高い静粛性を実現している点も見逃せないポイントです。
一方で、Oculinkポートの搭載や最大3本のNVMe SSDを増設できる拡張性はEVO-T1譲りで、下位モデルでありながら上位モデル顔負けの拡張性を備えているといえます。メモリも32GBが標準搭載されており、購入後すぐに不足を感じる場面は少ないはずです。
販売価格は32GBメモリ搭載構成で約10万円前後となっており、DRAM価格の高騰が顕在化している現状を考えると、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえそうです。性能よりも静粛性や拡張性、そして価格を重視するユーザーにとっては、有力な候補となる一台です。



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