GeForce RTX 5090の生産が実質的に生産終了と噂。日本での値上げも序章?

NVIDIAのフラッグシップグラフィックスカードであるGeForce RTX 5090は、2025年10月に入ってからドイツや日本で急激な値上げが発生しています。複数の業界関係者への取材から、NVIDIAがRTX 5090の生産を大幅に縮小し、事実上の生産終了に向かっている可能性が浮上しました。

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NVIDIA GeForce RTX 5090の生産が終了する可能性

NVIDIAのGeForce RTX 5090は、GeForce RTX 5000シリーズのフラッグシップモデルとして、21,760基のCUDAコア、512-bitのバス幅で接続される32GBのGDDR7を搭載しています。ゲーミング用途だけでなく、AI処理にも活用できる高性能が魅力のグラフィックスカードです。

しかし、海外の半導体情報メディアMoore's Law is Deadが複数の量販店関係者から得た情報によると、同グラフィックスカードの生産量がまもなく大幅に削減され、事実上の生産終了に近い状態になることが明らかになりました。

GeForce RTX 5090の定価モデルは入手不可能に。他のモデルも数回程度しか供給が約束されず

量販店関係者への取材によると、RTX 5090 Founders Editionや定価モデルの供給が終了となり、まもなくこれらのモデルは販売終了に近い状態に陥るとのことです。

また、定価を超える他のRTX 5090についても、数回の出荷しか確約されていません。2025年12月の年末商戦以降は、RTX 5090の在庫がどれだけ確保できるか不確実な状態であることが分かりました。

さらに、複数の量販店関係者からも同様の情報が寄せられており、10月以降は入荷量が大幅に削減されることが確認されています。

AI向けにGB202 GPUを割り当てたい?

GeForce RTX 5090はフラッグシップモデルとして堅調な販売を記録していますが、RTX 5090に使われているGB202 GPUは、歩留まりを考慮して本来24,064基あるコアの一部を無効化し、21,760基に仕様が抑えられています。

ただし、GB202 GPUも登場から1年が経過し、歩留まりが向上している可能性が高い状況です。NVIDIAとしては、良品ダイをRTX 5090の2倍以上の価格で販売されるRTX PRO 6000 Blackwellなどに活用し、一部不良のダイはRTX PRO 5000 Blackwellなどに使用することを優先する判断を下した可能性があります。

この戦略転換が、RTX 5090の供給削減につながっていると見られています。

RTX 5080 SUPERが新たなフラッグシップに?

NVIDIAは2026年以降にGeForce RTX 5080 SUPERの発売を予定しています。同モデルはCUDAコア数がRTX 5080と同じ10,752基に据え置かれているものの、動作クロックが大きく引き上げられます。

さらに、VRAM容量が24GBに拡大するため、ゲーミング用途では不自由することがほとんどないスペックになっています。NVIDIAとしては、RTX 5090の供給を削減しても、ハイエンドグラフィックスカードを求めるユーザーの多くがRTX 5080 SUPERで満足できるという判断を下したと考えられます。

RTX 5090がほしい人は早めに購入しておいた方が良さそう

RTX 5090の日本での販売価格は、10月上旬ごろに見られた38万円という最安値価格から、現在の最安値は42万円と大きく値上がりしています。また、他のモデルは45万円~50万円と、RTX 5090が品薄だった2025年春ごろの価格に逆戻りしてしまっています。

しかし、今後の供給状況がさらに悪化する可能性が高いことを考えると、2025年終わり以降はさらなる値上げが見られる可能性もあります。RTX 5090の購入を検討している人は、覚悟を決めて早めに購入しておいた方がいいかもしれません。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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