NVIDIAはメモリ不足を背景にGeForce RTX 5000 SUPERの投入などを見送っていますが、どうやらエントリー向けとしてラインアップされているGeForce RTX 5050に3GBのGDDR7モジュールを搭載したアップグレード版の発売を計画していることが明らかになりました。
NVIDIAがGeForce RTX 5050のアップグレード版を計画中
NVIDIAのGeForce RTX 5050はGeForce RTX 5000シリーズのエントリー向けモデルとしてラインアップされている製品です。GPUには最も小型のダイを持つGB207を搭載し、CUDAコアは2560コア、メモリは他のRTX 5000シリーズとは異なりGDDR6を8GB搭載しています。
ただ、RTX 5050のスペックはかなり抑えられていることから、上位のRTX 5060に対して性能差が大きくなっているほか、最近のメモリ価格高騰を背景に両モデルの価格差も2万円以上ある状態になっています。
そのためなのか、NVIDIAはこのRTX 5050に対してメモリスペックをGDDR6からGDDR7へ変更したアップグレード版を近いうちに発売する可能性が急浮上しました。
バス幅は96-bitに縮小も28GbpsのGDDR7を9GB搭載
New product: RTX5050 9GB GDDR7 96Bit
— MEGAsizeGPU (@Zed__Wang) March 4, 2026
NV knows they can give you a 5050/5060 128-bit 12G with the new 3G GDDR7 dies. But no, you got a 5050 9G💀
リーカーのMEGAsizeGPU氏によると、NVIDIAは現行のGDDR6を8GB搭載するRTX 5050とは別に、新たに同じRTX 5050モデルとして、GDDR7を合計9GB搭載したアップグレード版の発売を計画していることを明らかにしています。
現行のRTX 5050 8GB版は20 GbpsのGDDR6を128-bitバス幅で実装し、320 GB/sの帯域幅を実現しています。一方で、9GB版では28 GbpsのGDDR7搭載へと仕様が変更される一方、バス幅は128-bitから96-bitへ縮小されるとのことです。そのため、帯域幅は336 GB/sと5%向上に留まります。
また、GPUコア部分には変更は加えられないため、CUDAコア数は2560コアに据え置かれ、TDPも130Wから変更されない見通しです。
RTX PROで使えなかった3GB GDDR7モジュールを使用?
RTX 5050が9GBという中途半端なメモリ容量となっているのは、3GBのGDDR7モジュールを3枚使用しているためです。この3GB GDDR7モジュールはもともとGeForce RTX 5000 SUPERシリーズへの採用が予定されていましたが、メモリ不足や価格高騰を背景に投入が見送られ、現在はRTX PROシリーズなどエンタープライズ向けにのみ使用されています。
この3GB GDDR7モジュールがエントリーモデルに採用される背景としては、RTX PROシリーズの品質基準をクリアできなかった選別落ち品の活用先として、RTX 5050 9GBが最適だったためと考えられます。RTX PROシリーズへの搭載には高い動作信頼性が求められる一方で、RTX 5050 9GBであれば1枚のカードで3モジュールのみの搭載で済み、なおかつエントリーモデルとして高い動作クロックも要求されません。そのため、NVIDIAはRTX 5050のGDDR7対応版を急遽用意したと見られています。
3GB GDDR7モジュールのコンシューマー向け投入は当分先と見られていましたが、RTX 5050 9GBが登場すれば、コンシューマー向けとしては初の3GB GDDR7搭載製品となります。
なお、GDDR7化が行われてもバス幅は96-bitに削られていますが、帯域幅が5%向上し、さらにVRAM容量が1GB増の9GBになっていることから、絶対的な性能はRTX 5050 8GBを上回ることが確実と言えます。ただ、あとは価格で、現在RTX 5050 8GBが5.5万円前後、RTX 5060が7万円前後で販売されていることを踏まえると、このRTX 5050 9GB版に関しては6万円前後で発売される可能性が高く、魅力については疑問符が残る製品となりそうです。


コメント