NVIDIAはエントリーモデルのGeForce RTX 5050に9GBのGDDR7を搭載した製品を2026年6月頃に発売するといわれていますが、今回このRTX 5050 9GB版の詳細仕様に関するリーク情報が登場しました。
GeForce RTX 5050 9GB版はTDP 130Wで据え置き。RTX 5060のGB206 GPUを流用へ
NVIDIAのGeForce RTX 5050 9GB版は、GDDR6の供給不足を受けて3GBのGDDR7モジュールを3枚搭載する新バリアントとしてComputex 2026前後の発売が見込まれている製品です。メモリ仕様は96-bitバス幅で9GB GDDR7(28 Gbps、帯域幅336 GB/s)という構成がリークされていましたが、GPUダイについては現行8GB版と同じGB207が採用されるとみられていました。
しかし、リーカーのKopite7kimi氏によると、RTX 5050 9GBに搭載されるGPUダイはGB207ではなくGB206-150-Kx-A1であることが明らかになりました。GB206はRTX 5060に搭載されている上位ダイであり、RTX 5050としては異例のダイ選択となります。
GB206採用の理由はGDDR7対応と選別品の流用?
A new version (some friends have already mentioned it):
— kopite7kimi (@kopite7kimi) March 10, 2026
PG152-SKU40
GB206-150-Kx-A1
2560FP32
96-bit GDDR7 9G
130W https://t.co/HcE2Aunddh
Kopite7kimi氏のリーク情報では、上述のGB206採用に加え、CUDAコア数はRTX 5050 8GBと同じ2560コアに据え置かれるとされています。
RTX 5050 9GBで使用されるGB206 GPUは現行RTX 5050のGB207よりダイサイズが大きく、コスト面では不利ともいえます。しかし、GB207 GPUはGDDR7に対応したメモリコントローラーを内蔵していません。そのため、GB206 GPUのうちRTX 5060の基準を満たさない選別落ち品をRTX 5050 9GBに流用することで、コスト上昇を最小限に抑える狙いがあるとみられています。
| RTX 5050 8GB(現行) | RTX 5050 9GB(リーク) | |
|---|---|---|
| GPUダイ | GB207 | GB206-150-Kx-A1 |
| CUDAコア | 2560 | 2560 |
| メモリ | 8GB GDDR6 | 9GB GDDR7 |
| メモリバス幅 | 128-bit | 96-bit |
| メモリ速度 | 20 Gbps | 28 Gbps |
| 帯域幅 | 320 GB/s | 336 GB/s |
| TDP | 130W | 130W |
消費電力は現行RTX 5050 8GBと同じ130Wに据え置かれる見通しで、PCIe 8ピンの外部電源が必要な仕様からも変わらない模様です。
メモリはすでにリークされている通り、28 Gbpsで動作する3GBのGDDR7を合計3枚搭載し、バス幅は96-bitに設定されます。なお、このメモリもおそらくRTX PROシリーズで基準に満たなかった3GB GDDR7を流用したものになるとみられており、RTX 5050 9GBに関しては残り物で作られた製品になるといえそうです。
GeForce RTX 5050 9GBはRTX 5050 8GBのメモリをGDDR7に変えるだけとみられていましたが、メモリコントローラーの関係からGPUダイもRTX 5060用のGB206が採用されるなど、多くの部品が流用される形となります。一方で、AIB側にとっては既存のRTX 5060をベースに基板やGPUクーラーを設計できるため、コスト増や販売台数の低迷に苦しむ中でGB206の採用はむしろメリットといえます。
ただ、GB206 GPUを使うという点でコストがどこまで下がるかが今後の焦点です。現行のRTX 5050 8GBが5万円前後で販売されている点を考慮すると、安くても5万円超え、発売時には5.5万円を超えるなどRTX 5060との差別化が難しい立ち位置となりそうです。


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