各AIBが供給するNVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズについて、2025年11月比で12月は供給量が50%以上減少していることが明らかになりました。NVIDIAやAIBはDRAM価格高騰に伴う価格改定の準備をしている可能性が出てきています。
GeForce RTX 5000シリーズの供給量の大幅減少が報告される
グラフィックスカードを巡っては、GDDR7やGDDR6などの価格高騰により、AMDがすでに値上げを明らかにしています。一方、NVIDIAはGDDR7などの供給を巡り噂が出ていましたが、値上げなどの動向は現時点では明らかにされていません。
しかし、値上げへ向けた準備なのか、何らかのサプライチェーン上の問題が発生したのか、2025年12月のGeForce RTX 5000シリーズグラフィックスカードの供給量が前月比で50%以上も減少していることが明らかになりました。
2025年12月の供給量は前月比50%以上減少

博板堂に掲載された情報によると、各社AIBはRTX 5000シリーズの供給量を2025年12月から大幅に減少させているとのことです。その減少幅は11月比で50〜60%以上に達していると報告されています。
このような大幅減産は、過去にRTX 4000 SUPER発表前に実施されたことがあります。しかし、現状RTX 5000 SUPERシリーズは早くても2026年後半以降にしか発表されないと見られているため、今回の減産は別の要因によるものと考えられます。
博板堂に書き込まれた情報でも、この減少幅は通常の季節的な変動をはるかに超えているようです。NVIDIAやAIB側のサプライチェーンで何らかの問題または調整が行われていると見られています。
値上げが2026年1月以降に値上げされる可能性も
グラフィックスカードの値上がりについては、AMDがすでに16GBモデルを1.4万円、8GBモデルを7,000円ほど値上げすることを明らかにしています。一方、NVIDIAに関しては値上げの噂は一切出ていない状態です。
この差はNVIDIAの調達力や契約期間の違いによるものとみられています。しかし、NVIDIA製グラフィックスカードも近いうちに値上がりすることは確実とみられており、博板堂によると2026年1月頃から各社AIBが値上げを通達する可能性が高いとしています。
GeForce RTX 5000シリーズはジワジワ値上がり中

GeForce RTX 5000シリーズは発売から1年近く経過しているため、価格が安値で安定してきていました。しかし、DRAMの値上がりや円安などにより、再び価格が上昇に転じているモデルが上位モデルを中心に現れています。
RTX 5080は在庫が徐々に減り始めていると同時に、価格も上がり始めています。現時点ではドスパラで販売中のPalit製が18万円を切っていますが、平均価格下位25%でも20万円とRTX 5080の定価である198,800円を上回り始めています。
人気が高いRTX 5070 TiやRTX 5070は在庫が明確に減少しているとまではいえませんが、最安値モデルの価格や平均価格が12月以降から上昇していることがGAZ:Logで集計している価格情報でも明らかになっています。
そのため、もしRTX 5080やRTX 5070 Ti、RTX 5070など比較的性能が高いグラフィックスカードを検討している人は早めの購入をおすすめします。
また、現時点でRTX 5060 TiやRTX 5060などミドルレンジクラスは若干の価格変動がみられるものの、明確な値上げや在庫減少などはみられていません。しかし、今回のリーク情報のように供給の大幅減少や値上げが噂されていることもあるため、そのほかのグラフィックスカードを検討している人も、遅くとも年内中には購入した方が後悔せずに済むといえそうです。



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