NVIDIAのGeForce RTX 3060は2021年に発売されたグラフィックカードで、2024年に生産が終了しました。しかし、NVIDIAは現在問題となっているメモリ不足や価格高騰への対抗策として、2026年第1四半期から生産を再開する計画であることが明らかになりました。
2021年に発売されたGeForce RTX 3060が再び販売へ?
NVIDIAのGeForce RTX 3060は2021年2月26日に発売されたミドルレンジ向けグラフィックスカードです。サムスンの8nmプロセスで製造されるAmpereアーキテクチャーを採用し、CUDAコアは3584基、GDDR6メモリを192bitバス幅で合計12GB搭載するなど、過去のミドルレンジモデルに比べて性能が大きく向上したことで人気を集めました。

しかし、後継のGeForce RTX 4060が2023年に発売され、2024年7月末には世代交代にともないRTX 3060の生産は終了となりました。
ところが、2025年秋以降に顕在化したメモリ不足や価格高騰の影響により、現行のGeForce RTX 5000シリーズの供給は滞っている状態です。この状況に対抗するため、RTX 3060の生産が再開される可能性が浮上しています。
GeForce RTX 3060が2026年第一四半期から生産再開へ
01.05update
— hongxing2020 (@hongxing2020) January 5, 2026
rtx3060 Q1 come back… 🥲
リーカーのhongxing2020氏によると、NVIDIAはGeForce RTX 3060を2026年第1四半期に生産再開する見通しであることを明らかにしており、すでにAIB(Add-In Boardパートナー、グラフィックカードを製造・販売するメーカー)にも通知しているとのことです。
RTX 3060は192bitバス幅の12GBモデルと、128bitバス幅に縮小された8GBモデルの2種類が存在していますが、現時点ではどのモデルが復活するのかなど詳細は明らかになっていません。
ただし、現状ではGDDR6もメモリ不足や価格高騰の影響を受けていることや、現行のRTX 5060が8GBのVRAMしか搭載していないことを考慮すると、8GBモデルのみ復活する可能性が高いとみられています。
GeForce RTX 5060も近いうちに品薄になる可能性?

NVIDIAが2026年に、5年前に発売したRTX 3060の生産再開に踏み切る背景には、今後RTX 5060やRTX 5050などNVIDIAとAIBにとって売れ筋といえるモデルを安価に供給することが難しくなる見通しがあると考えられます。
RTX 5060は上位のRTX 5070やRTX 5080に比べると在庫数は潤沢といえる状態ではあるものの、販売価格は2025年11月頃までみられていた4.3万円台から5万円前後に値上がりしています。また、在庫数も徐々に減少傾向にあるため、近いうちにRTX 5060も供給状態が悪化する可能性がありそうです。
ユーザー数は多いが、発売されても売れるかは未知数。BTO向けとなる可能性も

GeForce RTX 3060は現在でもユーザー数が多いグラフィックカードとなっており、2025年12月集計のSteamハードウェア調査でもシェア1位を獲得しています。また、ゲーミング性能についてもフレーム生成以外のDLSS 3機能は利用可能で、1080p解像度であればDLSSを有効にすれば最新タイトルでも50~60fps程度での動作を目指せる性能を備えています。
ただし、5年前に発売されたグラフィックカードであるため、RTX 5060に近い価格帯であれば売れる可能性はほとんどないといえます。しかし、3万円台前半など相当安価な価格設定で発売されるのであれば、エントリー向けやBTO向けとして一定の需要は見込めるでしょう。売り物がなくて苦しむAIBを支援する効果も期待できます。
NVIDIAはマイニングブームによるグラフィックカード不足が顕在化していた2021年頃にも、同様に旧世代グラフィックカードの生産を再開する動きをみせていましたが、今回も同様の対応といえそうです。
ただし、2021年に発売された2世代前の製品を2026年に購入したいかと問われれば、多くの人が抵抗感を示すことは確実です。そのため店頭販売は限定的となり、主にBTO向けで搭載されることになると考えられます。
なお、NVIDIAが手間とコストのかかる生産再開という判断を下すということは、今後もRTX 5000シリーズの供給が安定しない可能性が高いことを示唆しています。そのため、自作PCユーザーにとって当面はGPU選びの選択肢が限られる状況が続きそうです。



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