GeForce RTX 5090に搭載されている12V-2x6コネクターは500W近い電力が流れることから、製造不良や接続方法の誤りなどでコネクター部分が溶ける破損が相次いで報告されています。そんな中、交換品を含めて2回も溶けたユーザーが現れました。
交換品含めてGeForce RTX 5090が2回溶けたユーザーが登場

Redditユーザーのu/Deja_氏によると、MSI GeForce RTX 5090 Gaming Trioに付属するMSI製の黄色チップ付きアダプターを使用していたところ、7月に12V-2x6コネクタの溶損被害が発生したとのことです。
同氏はMSIへ保証交換を申請し、8月に交換品が戻ってきました。しかし10月に再び、12V-2x6コネクタが溶ける被害に遭遇したとのことです。
このユーザーはGPUをアンダーボルトして可能な限り消費電力を下げる使い方をしていました。電源ユニットにはCorsair SF1000を使用しており、このPSUに付属する12VHPWR対応ケーブルではなく、GPU付属の4×8ピンから16ピンへの変換アダプターを使用していたとのことです。
原因は変換アダプター?
今回溶損したMSI製の黄色チップ付き変換アダプターは、コネクターの半刺しを防ぐ機構を備えています。
ただ、変換アダプターに関してはコネクターを完全接続していても、4本のPCIE-8ピンから12V-2x6へ変換するということから、電力の負荷が不均衡に分散してしまうと言われています。結果的に一部のピンに電力が集中し、コネクターが溶損するといった問題が発生するとされています。
実際に、このユーザーも変換アダプターを使った状態で2回発生しているため、変換アダプターがRTX 5090の溶損確率を高める要因となっている可能性があります。
ただ、同様の被害は電源ユニット付属の12V-2x6コネクターでも発生した事例があります。そのため、NVIDIA側や第三者による調査で不具合の原因が明らかにされることが求められています。
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