NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズを巡っては、メモリ不足や価格高騰に伴いAIBへの供給価格が値上げされることが報じられていましたが、その値上げ幅が最大15%に達することが明らかになりました。
GeForce RTX 5000シリーズの値上げ幅が判明
NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズは深刻な供給不足に伴い、RTX 5080では20万円超え、RTX 5060では5万円超えなど、ハイエンドからミドルレンジまで顕著な価格高騰が見られています。ただし、この値上がりはあくまで供給不足によるもので、NVIDIAがAIBへ供給するGPU価格は発売時点から変わっていなかったようです。

しかし、NVIDIAはメモリ価格高騰を踏まえ、AIBへの供給価格を2026年1月下旬に1回目、需要が変わらなければ2月に2回目の値上げを予定していることが判明しています。今回、この値上げの規模が16GBモデルは15%、8GBモデルは10%になることが明らかになりました。
定価から16GBは15%、8GBは10%値上がり
台湾の工商時報によると、NVIDIAの供給価格値上げを受けてASUS、MSI、GIGABYTEなどはGeForce RTX 5000シリーズについて1月末頃から代理店への卸売価格を値上げすると見られています。値上げ幅はGDDR7を16GB搭載する製品では15%、8GB搭載製品では10%に達するとのことです。
なお、これで値上げ幅は判明しましたが、基準となる価格がどの時点のものを指すのかは不明確です。仮に定価をベースとすると、主要製品の値上げ後価格は以下の通りになります。
| モデル | メモリ容量/値上げ率 | 定価(値上げ前) | 値上げ後 |
|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5090 | 32GB / +20%? | 393,800円 | 472,560円 |
| GeForce RTX 5080 | 16GB / +15% | 198,800円 | 228,620円 |
| GeForce RTX 5070 Ti | 16GB / +15% | 148,800円 | 171,120円 |
| GeForce RTX 5070 | 12GB / +13%? | 108,800円 | 122,844円 |
| GeForce RTX 5060 Ti 16GB | 16GB / +15% | 85,800円 | 98,670円 |
| GeForce RTX 5060 Ti 8GB | 8GB / +10% | 69,800円 | 76,780円 |
| GeForce RTX 5060 | 8GB / +10% | 55,800円 | 61,380円 |
| GeForce RTX 5050 | 8GB / +10% | 44,800円 | 49,280円 |
GDDR7を搭載するハイエンドモデルのGeForce RTX 5080は定価198,800円でしたが、値上げ後は約23万円に。RTX 5060 Tiでは約10万円と、16GBモデルは15%の値上げにより価格が大きく跳ね上がることが予想されます。また、8GB搭載のRTX 5060 Ti 8GBでも8万円に迫り、RTX 5060でも6万円を超えるなど、定価ベースで算出した場合の値上げ後価格はかなり厳しいものとなっています。
今回の情報ではRTX 5090の32GB、RTX 5070の12GBといったGDDR7搭載製品の値上げ幅は明らかにされていません。表中の値は8GBと16GBの値上げ率から算出した推定値です。
なお、この値上げは1回目のもので、2月頃に市場動向を見て判断される2回目の値上げは反映されていません。
NVIDIAは公式の定価は改定しない見込み。「Fake MSRP」と批判を回避したい狙い?
グラフィックスカードは10万円超えなど元々高価な製品が多いため、10〜15%の値上げは消費者にとって大幅な負担増となります。しかし、現時点でNVIDIAは公式サイトに記載しているメーカー希望小売価格の変更は予定していないようで、値上げはあくまでAIBによる自主的な判断として扱う構えです。
NVIDIAのメーカー希望小売価格については、コストパフォーマンスを高く見せることを目的に、AIBにとっては赤字となる水準で設定されているケースが多いとされています。RTX 5000シリーズ発売時には「Fake MSRP(偽のメーカー希望小売価格)」として海外で批判を浴びていました。
今回、NVIDIAはAIBへの供給価格を値上げしつつもメーカー希望小売価格は据え置くことで、Fake MSRPがより際立つ形となります。ただ、仮にメーカー希望小売価格を改定したとしても市場での販売価格より大幅に安く設定されると考えられるため、どちらにしても批判は避けられません。NVIDIAとしては静観する構えと言えそうです。
NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズについては、先日AIB向け価格の改定が報じられていましたが、値上げ幅は8GBで10%、16GBで15%とかなり大きなものになっています。ただ、実際のメモリ価格がこれ以上に上昇していることを踏まえると、供給価格の改定がこの水準に収まっているのは、NVIDIA側にもある程度の配慮があると言えるかもしれません。
なお、この値上げが日本市場に反映され始めるのは2026年2月から3月頃になると考えられます。グラフィックスカードの購入を検討している場合は、早めの決断が求められそうです。今後、どのような価格で販売されていくのか注目されます。



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