GEEKOM A7 Maxの実機詳細レビュー

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GEEKOM A7 Maxの基本的な仕様について

GEEKOM A7 MaxはGEEKOMが2026年に発売したミニPCで、CPUにはAMDのZen 4アーキテクチャとRDNA 3ベースの内蔵GPUを組み合わせたAPU「Ryzen 9 7940HS」を搭載しています。

CPURyzen 9 7940HS (TDP 28W)
グラフィックスRadeon 780M (12CU)
メモリーSO-DIMM DDR5 5600 MT/s = 16GB (シングルチャンネル状態で出荷)
ストレージPCIe Gen 4 NVMe SSD 1TB
(PCIe Gen 4 2280スロットが1つ)
OSWindows 11 Pro
インターフェイスフロント側
– USB3.2 Gen2 Type-A x4
– 3.5mm ステレオジャック
リア側
– USB4 Type-C x 2
– USB2.0 Type A x 1
– USB3.2 Gen 2 Type A x 1
– 2.5Gbps イーサーネットポート x2
– HDMI 2.0 x 2
側面
– SDカードリーダー
ワイアレス機能Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.2
サイズ幅135 x 奥行き132 x 高さ46.9mm
価格16GB RAM + 1TB SSD : 114,900円(期間限定クーポン適用 105,708円)

今回のレビューはGEEKOMからA7 Maxの提供を受けています。

パッケージ内容と同梱物

A7 Maxに同梱されている付属品は、ACアダプターのほかに長さ100cmのHDMIケーブル、モニター裏面にA7 Maxを設置するためのマウント、そして簡単な説明書です。

GEEKOM製ミニPCでは一部モデルで日本では一般的ではない3ピンプラグを同梱していましたが、2025年後半以降に発売されたモデルでは一般的な2ピンに変更されています。本モデルも同様に2ピン仕様です。

GEEKOM A7 Maxのデザインと品質、拡張性について

ここではGEEKOM A7 Maxのデザインや品質、ミニPCとしては気になる拡張性について解説します。

デザインと品質:本体は全面アルミ筐体

外観は正方形のデザインを採用しており、背面や底面を除くすべての面にサンドブラスト加工を施したアルミ素材を使用しています。これにより質感の高い仕上がりとなっています。

前面インターフェイスはUSB3.2 Gen 2のType-Aポートを合計4つ搭載しており、そのうち1つはパススルー充電に対応しています。そのほかにオーディオジャックと電源ボタンを備えています。

背面にはインターフェイス類がまとめられており、ACアダプター経由の電力供給に加え、USB-PD経由での電力供給やAlt-Mode対応のUSB4を2つ備えています。また、HDMI 2.0ポート、最大2.5Gbps対応のイーサネットを2つ搭載しています。さらにUSB3.2 Gen 2とUSB 2.0対応のType-Aポートをそれぞれ1つずつ搭載しています。

拡張性:SSDやメモリーの交換が可能な設計

本体底面にはゴム足が4つあり、これを取り外すとネジが現れます。このネジを外すことで本体内部にアクセスできます。

底面の蓋を開けると、Wi-Fiアンテナなどを備えたブラケットが内部を覆っています。このブラケットを取り外すことでSSDやメモリにアクセスできます。

拡張性としては、2つのSO-DIMMスロットが設けられており、1枚あたり最大64GBのDDR5-5600 MT/sメモリモジュールに対応しています。64GBモジュールを2枚搭載すれば、最大128GBのメモリ容量を実現できます。

なお、現在販売中のGEEKOM A7 Maxは16GB構成のみ選択可能で、16GBのDDR5がシングルチャンネルで搭載されています。後述するパフォーマンス上の理由からデュアルチャンネル化したい場合は、ユーザー自身でメモリを追加する必要があります。

ストレージ用にはPCIe Gen 4対応NVMe SSDスロットが1つのみ搭載されています。追加はできませんが、交換は可能な設計です。

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GEEKOM A9 Maxの各種パフォーマンスについて

Ryzen AI 9 7940HSについて

GEEKOM A7 MaxにはAMDのRyzen 9 7940HSを搭載しています。このAPUはCPU側にZen 4アーキテクチャのコアを8基搭載し、動作クロックはベースが4.0 GHz、ブースト時は最大5.2 GHzに設定されています。

内蔵GPUはRDNA 3アーキテクチャで構成されるCompute Unitを12基備えたRadeon 780Mで、動作クロックは最大2.8 GHzに設定されています。

GEEKOM A7 MaxのCPUパフォーマンス

Cinebench R23とGeekbenchで計測した結果、GEEKOM A7 Maxに搭載されているRyzen 9 7940HSは、シングルコア性能において上位モデルA8 MaxのRyzen 8945HS並みの性能を発揮しています。

マルチコア性能ではデスクトップ向けの最新CPUであるRyzen 5 9600Xに迫るスコアを記録しており、モバイル向けAPUとしては非常に優秀な結果といえます。

PCMark 10のスコア

PCMark 10においては合計6225ポイントを記録しています。

ウェブブラウジングや各アプリの起動といった日常用途、WordやExcelなどのオフィス用途、そしてRAW現像などの画像編集においてはCPU性能が非常に高いため、不安なく使用できます。動画編集などの重めの作業でも5522ポイントと高めのスコアを記録しており、4K解像度でもAdobe Premiereでの簡単な編集作業であれば問題なくこなせるレベルに達しています。

GEEKOM A7 Maxのゲーミング性能

3DMark TimeSpyにおいてはGraphics Scoreが1635ポイントを記録しています。このスコアはRyzen 9 7940HSとしてはかなり低めで、RDNA 2搭載のRyzen 7 6800Hが記録する2460ポイントを下回っています。

この原因として考えられるのは、昨今のメモリ価格高騰の影響でしょうか。GEEKOM A7 Maxでは16GBのDDR5が片方のスロットのみに搭載されたシングルチャンネル動作となっています。

内蔵GPUの性能はメモリ帯域幅に大きく依存するため、シングルチャンネル動作ではデュアルチャンネル時と比較して帯域幅が半減してしまいます。このままの構成ではゲーミング性能を十分に発揮できないため、ゲームを重視する場合は別途同容量のメモリを追加してデュアルチャンネル化する必要があります。

内蔵されているSSDの性能

内蔵SSDはPCIe Gen 4対応のNVMe SSDです。CrystalDiskMarkによる計測では、読み取り性能が6,200 MB/s、書き込み性能が6,190 MB/sと、PCIe Gen 4の理論上限に近い優秀な性能を発揮しています。

ライセンスも問題なし

WindowsのライセンスはOEM_DM、すなわち正規のOEMライセンスでインストールされています。使用中にライセンス関連の問題が発生することはありません。

GEEKOM A7 Maxの最終評価

  • 高いCPU性能
  • 最大4画面出力対応
  • 金属製筐体で質感が高い
  • 3年保証が標準で付与
  • SDカードスロット標準搭載
  • 高負荷時はファンノイズがやや大きい
  • DDR5が片方のみ搭載(32GB構成も選択不可)

GEEKOM A7 Maxは11万円台とミニPCの中では高めの価格帯ですが、昨今のメモリ価格高騰を考慮すれば、値上がりはやむを得ない状況といえます。

性能面ではRyzen 9 7940HSを搭載しており、CPU性能に不満を感じる場面はかなり少ないでしょう。よほどハードな作業をしない限り、GEEKOMが標準で提供する3年間の保証期間中に性能不足を感じることはなく、5年以上は現役で使えるポテンシャルを持っています。また、ミニPCでは省略されがちなSDカードスロットを標準搭載している点も、写真や動画を扱うクリエイターにとっては嬉しいポイントです。

一方で、グラフィックス性能についてはRDNA 3ベースのRadeon 780Mを搭載しているものの、メモリがシングルチャンネル接続であるため本来の性能を発揮できていません。ゲーミング用途で使用するにはユーザー自身でメモリを追加する必要がありますが、これもメモリ価格高騰の中で製品価格を抑えるためのやむを得ない措置といえそうです。

現在販売されている構成を見ると、過去のモデルではメモリ容量を選択できましたが、今回は16GB構成のみとなっています。DDR5の価格高騰に加え、供給面での苦悩も垣間見えます。ミニPC市場でも値上げや供給不足の可能性があるため、購入を検討している方は早めの決断をおすすめします。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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