サムスンが開発中のフラッグシップチップセット「Exynos 2600」の最終構成と見られるGeekbench 6のテスト結果が公開されました。前世代のExynos 2500から大幅な性能向上を実現し、競合であるQualcommのSnapdragon 8 Eliteに迫る性能を獲得したことが分かりました。
Exynos 2600のベンチマークが登場。Snapdragon 8 Elite Gen 5に迫る
サムスンは2026年初頭に発売予定のフラッグシップスマートフォン「Galaxy S26」シリーズにて、同社製のExynos 2600チップセットを本格的に採用する予定です。
このExynos 2600のGeekbenchベンチマークが登場し、比較的高い性能を発揮することが明らかになりました。

Exynos 2600は最大3.80GHzで動作するPrimeコアを1コア、3.26GHz動作のP-Coreを3コア、そして2.76GHzで動作するE-Coreを6コア備えた合計10コア構成となっています。
Exynos 2600はGeekbench 6ベンチマークにて、シングルコアで3455ポイント、マルチコアで11621ポイントを記録しました。
Snapdragon 8 Elite Gen 5に迫る性能
Exynos 2600で記録されたベンチマークスコアは、かなり高い水準に位置しています。
スマートフォン向けチップセットで長らく性能優位性を確保していたQualcommのSnapdragon 8 Eliteに対して、シングルコアでは約10%劣るものの、先代のExynos 2500に対しては37%も向上しました。
また、マルチコアはExynos 2500に対して約30%向上し、Snapdragon 8 Eliteに対しては6.3%下回る性能となっています。
ただし、Snapdragon 8 EliteとExynos 2600の性能差は着実に縮まっているため、発売までの最適化を通じて同等レベルの性能まで引き上げられる可能性も考えられます。
発熱やサーマルスロットリングの懸念も
Geekbench 6で良好なスコアを記録するExynos 2600ですが、同ベンチマークは瞬間的にしか負荷がかからないため、チップセットの電力効率や本体の冷却性能が求められるゲーミングや長時間の負荷を与えた際には、動作が大きく異なる可能性があります。
特に、過去のExynosでは連続した負荷を与えた際にSnapdragonより大きく劣る性能となった事例もあるため、今回のExynos 2600ではこのような弱点が改善されているのか注目されます。
なお、サムスンのExynos 2600はGalaxy S26シリーズの一部モデルおよび地域向けに供給される計画となっており、発表および発売は2026年上半期の早い時期に予定されています。



 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			
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