Appleが来月初めにも発表するとみられている低価格な12.9インチMacBookを巡っては、約9.5〜11.5万円という価格帯や複数のカラーバリエーションが用意されることなどが噂されていましたが、今回、このモデルの具体的な仕様に関する情報がリークされ、多くの機能が省かれている可能性が明らかになりました。
低価格MacBookの詳細仕様がリーク
Appleは3月上旬にも12.9インチの低価格MacBookを、上位のMacBook ProやiPad、iPhone 17eなどとあわせて発表する見通しとなっています。このMacBookは既存のMacBook Airよりさらに手頃な価格帯で展開される初のモデルとなり、これまで599〜649ドル(約9〜9.7万円)という価格帯が有力視されてきました。
しかし、直近では699〜749ドル(約10.5〜11.2万円)になるという報道も出ており、価格設定については複数の見方が存在する状況です。こうした中、MacRumorsが伝えたリーカーの情報により、この低価格MacBookの具体的な仕様と、コスト削減のために省かれる機能が明らかになっています。
メモリは8GBのみ、ストレージも最大512GBに制限
リークによると、この低価格MacBookは価格を抑えるためにメモリは8GBに固定され、ストレージも通常モデルは256GBで最大でも512GBに制限されるとのことです。
特にメモリについては、macOS本体やアプリ自体がメモリを多く消費する傾向にあり、8GBしか選択肢がない場合、2〜3年程度で実用性が大きく低下する懸念があります。
チップセットはiPhone 16 Pro向けのA18 Proを搭載
低価格MacBookに搭載されるSoCはA18 Proで、2024年に発売されたiPhone 16 Proシリーズと同じチップセットとなります。A18 ProのCPUシングルコア性能はGeekbenchにおいてRyzen 9 9900Xを上回る水準にあるとされており、2026年のノートPC向けとしても十分な性能を備えています。マルチコア性能についてもRyzen 7 7840Uと同程度の水準と見られており、一般的な用途では問題になりにくいようです。
一方で、A18 ProのGPU性能は5年前に発売されたApple M1とほぼ同等とされています。そのため、MacBook Airに搭載されているApple M3やM4と比べると、グラフィックス処理を多用するワークロードでは明確な差が出ることになりそうです。
ディスプレイは暗め、キーボードバックライトも非搭載に
このほかの仕様として、ディスプレイの最大輝度がMacBook Airの500ニトを下回る可能性があるほか、環境光に応じて色温度を自動調整するTrue Tone機能についてもセンサー関連の設定ファイルが存在していないことから非搭載となる見通しです。
さらに、MacBookではすべてのモデルに搭載されてきたキーボードバックライトが初めて搭載されない可能性も指摘されています。ただし、この点についてはリーカーも高い確度は得られていないとしています。
また、急速充電への非対応や、2021年以降に発売されたMacBookに搭載されてきたハイインピーダンスヘッドフォン出力の非搭載も挙げられています。なお、急速充電についてはスマートフォン向けのA18 Proを搭載することからバッテリーサイズ自体が小さくなると考えられるため、実使用への影響は限定的と見られています。
低価格MacBookはAppleがこれまでカバーしてこなかった価格帯に投入される製品であり、既存のMacBook Airとの差別化のためにさまざまな機能が省かれることは当初から予想されていました。そのため、ディスプレイやキーボードバックライト、急速充電やチップ性能などは低価格モデルとしては必用十分と言え、海外では600ドル前後、日本では10万円程度で販売されればバランスが非常に良い製品と評価を得られそうです。
ただ、そのバランスの良さに影を落とすのが8GBメモリという制限です。macOSやサードパーティアプリが求めるメモリ量は年々増加しており、8GBしか選べないとなると長期的な使用に不安が残ります。このあたり、Appleが低価格MacBook向けにmacOSのメモリ管理を最適化するなどの対策を盛り込むのか、今後の続報に注目です。


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