AI需要の急増を背景にメモリ価格が高騰しており、それに伴い小売店でのメモリの盗難や返品詐欺が深刻化しています。そんな状況を受けて、Corsairが2025年1月初旬よりVengeance DDR5シリーズのパッケージを刷新し、従来の黄色い段ボール箱からプラスチック製のパッケージへ切り替えたことが明らかになりました。
メモリ高騰でVengeance DDR5シリーズのパッケージが透明化。返品詐欺と盗難に対応
AI需要などによるメモリ価格の高騰が続く中、小売の現場ではメモリに関連した犯罪が増加しています。手口としては、正規のDDR5メモリを購入した後に中身をDDR4やDDR2、あるいはダミーモジュールにすり替えて返品する「返品詐欺」や、店頭の展示機からメモリを抜き取るといった盗難が横行しており、小型かつ軽量で持ち出しやすいメモリは格好のターゲットとなっています。

こうした被害の拡大を受け、Corsairは2025年1月初旬よりVengeance DDR5シリーズのパッケージを刷新しています。
透明ケースと開封防止ラベルで中身の確認と不正を防止
新パッケージでは、従来のCorsairを象徴する黄色い紙箱に代わり、リサイクルプラスチック製の透明なクラムシェルケースが採用されています。ケースには開封すると破れる構造の「改ざん防止ラベル」が貼付されており、一度開封した製品を再封して返品するといった不正行為を物理的に防ぐ仕組みです。
透明パッケージの最大のメリットは、消費者が購入前に中身を目視で確認できる点にあります。加えて、リサイクルプラスチック素材には静電気放電(ESD)からモジュールを保護する効果もあるとされており、メモリの品質保持にも寄与するとのことです。
なお、今回のパッケージ変更はVengeance DDR5の2枚組構成が対象で、非RGB、RGB、廉価版のRSモデルを含む全バリエーションに適用されています。ただし、4枚組構成やその他のSKUについては従来の紙箱が継続される見込みですが、これらにもセキュリティラベルが追加されるとのことです。
Corsairのメモリは比較的人気がある製品が故にこのような犯罪で狙われるケースが増えており、メモリ価格が高騰し始めてから特にAmazonなどで正規パッケージの中身がすり替えられ、返品されると言った犯罪などが報告されています。そのため、一度開封すると戻すことが困難なプラスチック製のクラムシェル型パッケージはこのような犯罪抑止にかなり高い効果を発揮すると考えられます。
なお、今後メモリ価格高騰が続く見通しであるため、恐らくCorsairのみならず他社もこのようなパッケージに変更すると予想されます。



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