ASRockのAM5マザーボードを巡っては、Ryzen 9000シリーズCPUが故障したという事例が2026年初頭から海外のRedditに複数寄せられており関心を集めていますが、ASRockがこれらの問題を認識し調査を開始したことを明らかにしました。
ASRockがRyzen 9000シリーズCPU故障問題に関して公式声明を発表
ASRockのソケットAM5マザーボードを巡っては、2025年2月頃からRyzen 7 9800X3Dを中心にCPUが故障するという不具合がReddit上で報告されるようになりました。2025年5月にはASRockがPBO(Precision Boost Overdrive)のEDC(Electric Design Current)およびTDC(Thermal Design Current)設定値が過度に攻めた値になっていたことを認め、BIOSバージョン3.25にて設定値の見直しを実施しています。
これによりCPU故障の不具合が緩和されることが期待されていましたが、2026年に入ると再びCPUが故障したという報告が相次ぐようになりました。これを受け、ASRockがこの問題に関して公式声明を発表しています。
ASRockは調査開始を明言。
ASRockは、ASRockのAMDプラットフォームにおけるAMD Ryzen 9000シリーズ・プロセッサーの動作や挙動に関して、最近行われている議論を注視しています。これらの報告を受け、当社では包括的な内部レビューおよび厳格な検証プロセスを実施いたしました。また、幅広いハードウェア構成におけるシステムパフォーマンスのさらなる検証を進めるとともに、BIOSの最適化とシステム全体の安定性向上に取り組むべく、AMDとの間で途切れることのない緊密な連携を継続しております。
ASRockはユーザーの皆様からのフィードバックを継続的な改善の礎として大切にしております。技術的な問題が発生している、またはさらなるサポートをお求めのお客様は、ASRockテクニカルサポート部門までお問い合わせください。当社は、品質と性能の最高水準を満たす高性能製品をお届けすることに引き続き全力を尽くしてまいります。
ASRock (日本語訳)
ASRockによると、ここ数日の間にRedditなどで報告されていたRyzen 9000シリーズCPUに関する不具合について問題を認識するとともに、AMDを含め調査を開始したとのことです。まだ初期段階ということで具体的な原因などは明らかにされていませんが、調査開始を明言したことから、今後何らかの調査結果が公表されるものと考えられます。
3.25以降へのBIOSアップデートは最低でもしておいた方がいい?
ASRockと同様に、ASUSもRyzen 9000シリーズCPUが故障するという不具合に直面しており、調査に関する公式発表を行っています。ASUSでは調査がまとまるまでの間、ユーザーに対して最新のBIOSへのアップデートを推奨するなど具体的なガイダンスを出していましたが、ASRockに関してはそうした案内は現時点では確認できていません。
ただし、少なくとも2025年に発生した不具合の修正を含むBIOS 3.25以降へのアップデートは必須といえます。もしこれよりも古いBIOSを使用している場合は、必ず最新のBIOSへアップデートしておくべきでしょう。
ソケットAM5を巡る不具合は、Ryzen 9000シリーズの販売台数が多いことや、人気モデルにハイエンド製品が多いことから、CPUが完全に故障するという深刻な事象が発生した場合に海外のRedditなどへ投稿されやすい状況にあるといえます。そのため、実際にCPU故障に遭遇するユーザーはごく一部に限られると考えられますが、不安なユーザーはPBOやEXPOなどオーバークロックに関連する設定をすべて定格に戻しておくとよいかもしれません。
確率としては低いため、ASRockの場合はBIOS 3.25以降へのアップデートを行い、それ以降も必要なBIOSアップデートを定期的に適用していれば過度に恐れる必要はないでしょう。ただし、CPUもマザーボードも工業製品である以上、いわゆる「ハズレ個体」に当たる可能性はゼロではありません。万が一故障した際に保証修理を受けられるよう、購入証明書などは大切に保管しておくことをおすすめします。



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