ASRock AM5マザーボードでRyzen 9000の故障が再発。CPU側の不具合も視野に

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ASRock製AM5マザーボードでRyzen 9000シリーズCPUが故障する問題は、2025年5月にASRockが原因を認め修正BIOSを配信しましたが、問題は完全解決していないようで、今回わずか1日の間にReddit上で5件もの故障報告が相次ぐなど依然として不具合が続いていることが浮き彫りになっています。

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ASRockマザーボードでRyzen 9000シリーズが起動不可能となる問題が相次ぐ

ASRock製マザーボードとRyzen 9000シリーズCPUを組み合わせて発生する不具合は2025年前半から多数報告されるようになり、最終的に2025年5月頃にASRockはBIOSにおけるPBO(Precision Boost Overdrive)関連の電力設定値がAMDの推奨値を超えていたことを認め、修正BIOSを配信しています。

この修正BIOSを配信して以降は不具合の報告件数は減ったものの、ゼロにはなっておらず散発的にCPUが故障する程度にまで落ち着いていました。しかし、ここ最近になり再び不具合の報告件数が増えているようで、1日の間に5件ものCPU故障が報告されるなど再び不具合発生の懸念が出てきています。

5件すべてがPOSTに到達しない状態で

今回報告された5件のケースは、いずれも電源は入るもののPOST(電源投入時の自己診断テスト)に到達せず、CPUまたはDRAMのデバッグLEDが点灯したまま、あるいはマザーボード上のPOSTコードが「00」を表示して起動できないという症状が共通しています。

CPUマザーボード状況
Ryzen 5 9600XB850 Pro-A2025年5月構築。CPU/DRAM LEDが赤点灯。BIOS 4.03へのFlashback、CMOSクリア、メモリ交換で改善せず
Ryzen 7 9700XB850M-X突然起動不能に。GIGABYTEボードに交換しても起動せず、CPUをRMA申請
Ryzen 7 9700XX870 Pro RS2025年8月から安定動作も1月23日に突然電源断→CPU LEDが点灯し復旧せず。OC・EXPO使用なし
Ryzen 7 9800X3DX870E Taichiフリーズ後の再起動でPOSTコード「00」表示。CPU外観に損傷なし。CPU・マザーボード両方の保証申請
Ryzen 9 9950X3DX870E Nova WiFiスリープ復帰後にPOSTコード「00」。BIOS Flashbackでも復旧せず。AMD・ASRockにRMA申請

また、不具合が起きているCPUはRyzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dなど3D V-Cache搭載CPUに加え、通常版のRyzen 7 9700XやRyzen 5 9600Xなども含まれています。EXPOやオーバークロックの有無も関係ないなど、ユーザーの利用環境による共通点はあまりないようです。

ASUSでも不具合発生中。CPU側に不具合がある可能性も?

Ryzen 9000シリーズCPUが故障する事例はASUS製マザーボードでも多発しており、症状はASRock製マザーボードで見られるのと同じように突然POST不能になるといった報告が多数寄せられています。これに対して、ASUSは内部調査を実施することを約2週間前に明らかにしていますが、現時点でその結果は明らかにされていません。

なお、現時点でこの不具合についてはASUSやASRockなどマザーボードメーカー側の設定に起因するという見方がされていますが、ASRockに至っては2025年5月の時点でBIOS設定をAMDが設定している推奨値に戻したとしており、ASUSなどもそれらのガイドラインに準拠したBIOS設定を施していると考えられます。にもかかわらず不具合が頻発しているのを見る限り、マザーボードだけではなくCPU側にも何らかの不具合がある可能性もあるため、ASRockやASUSのみならずAMDも調査に乗り出す必要性があるといえそうです。

コメント・考察

ASRockのAM5マザーボードにおけるRyzen 9000シリーズの故障問題は、2025年5月に同社が原因を認めたことで一旦は収束に向かうかに見えましたが、その後も報告が散発的に続いており、今回のように1日で5件という形で再び注目を集めることとなりました。

ただ、今回の不具合に関してはASRock側も昨年発生した不具合への反省からBIOS設定でAMDの推奨値を厳守していると考えられるため、それでも不具合が発生するとなるとマザーボード本体の不具合か、Ryzen 9000シリーズCPU側の不具合のどちらかを疑わざるを得ないといえます。

なお、現時点でASRock側は声明を出していませんが、おそらくASUSと同じく一旦は調査に乗り出す旨を明らかにすると考えられます。ただ、ソケットAM5マザーボードで比較的売れている2社でここまで不具合が連発するとなるとCPUやAMDの推奨値自体に問題がないかも気になるところですので、AMD側も何らかの調査や対策に乗り出さなければ2024年に大問題となったIntel Raptor Lake問題の様相となる可能性も秘めているといえそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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