AMDは2026年にZen 6、2028年にZen 7と、2年周期で新CPUアーキテクチャーを投入すると言われています。そんな中、2030年以降に登場するZen 8と2032年頃登場予定のZen 9に関して、コードネームやソケット、対応メモリーについてのリーク情報が登場しました。
AMD Zen 8とZen 9のコードネームが判明
AMDはZen 2以降、2年周期で新アーキテクチャーのCPUを発売しており、2026年にはZen 6、2028年にはZen 7が登場すると言われています。

そんなAMDのZenアーキテクチャーですが、リーカーのMoore's Law is Deadによると、2030年に投入予定のZen 8はCPUコアが「Penelope」、2032年に投入が予想されるZen 9はCPUコアが「Nemesis」というコードネームで開発が進められているとのことです。
AMDのCPUコアアーキテクチャーのコードネームは、基本的に神話や宗教用語をベースにした名前が付けられています。Zen 8とZen 9も同様の系統で命名されているようです。
| 世代 | コアのコードネーム | 由来 |
|---|---|---|
| Zen 5 | Nirvana | 仏教 |
| Zen 6 | Morpheus | ギリシャ神話 |
| Zen 7 | Prometheus | ギリシャ神話 |
| Zen 8 | Penelope | ギリシャ神話 |
| Zen 9 | Nemesis | ギリシャ神話 |
Zen 8の「Penelope」はギリシャ神話に登場する英雄オデュッセウスの妻です。夫の帰りを20年間待ち続けた「忍耐・貞淑」と、織物を使った策で求婚者をあしらった「知恵」の象徴とされています。
Zen 9の「Nemesis」は日本人にもなじみのある言葉で、ギリシャ神話における「義憤」と「復讐」の女神です。神を恐れぬ人間の「傲慢」に対し、逃れられない罰を与える絶対的な処罰者として描かれており、やや攻撃的な意味を込めたコードネームとなっています。
ソケットAM6やDDR6、PCIe Gen 6に対応?
Zen 8とZen 9は4年以上先の製品ということで、細かな仕様までは不明です。ただし、2030年に登場することからソケットAM6に対応するほか、DDR6メモリーやPCIe Gen 6に対応する可能性が高いとのことです。
なお、PCIeに関しては2030年時点でサーバー向けなどではPCIe Gen 7も投入されている見込みです。しかし、コンシューマー向けにはオーバースペックかつ高コストになることが予想されるため、しばらくはPCIe Gen 6に留まる可能性が高いようです。
Zen 8やZen 9などはまだまだ先に登場する製品であり、現時点では構想段階にあると考えられます。そのため、計画が立ち消えになったり、大幅に変更されたりする可能性も否定できません。
ただし、AMDは今後も2年周期で新アーキテクチャーを投入していく方針であり、2017年から使われている「Zen」というブランドはまだまだ継続される可能性がかなり高いと言えます。
なお、Zen 8は2030年登場でDDR6に対応する可能性が高いようです。そのころまでにはメモリー不足が解消されることが期待されますが、不確実性が高い世の中ですので、価格面・供給面でどのような未来が待っているのかは予想がつかない状態と言えそうです。



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