AMD Ryzen 7 9850X3Dが正式発表。Ryzen 7 9800X3Dからゲーム性能が7%向上

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AMDはCES 2026で基調講演を行いましたが、2時間の内容のほぼすべてがAIの話題で、Ryzen 7 9850X3Dについては触れられずに終わりました。しかし、プレスリリースという形で無事に正式発表されています。

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Ryzen 7 9850X3Dが正式発表。最高性能だったゲーミング性能がさらに向上へ

AMDは2024年に発売されたZen 5アーキテクチャーに3D V-Cacheを搭載したRyzen 7 9800X3Dの性能向上モデルとして、新たにRyzen 7 9850X3DをCES 2026で正式発表しました。

同製品は既に発売されているRyzen 7 9800X3Dと基本的なスペックは同じで、8コア16スレッド構成にL3キャッシュを96MB(32MB+64MBの3D V-Cache)とL2キャッシュ8MBを合わせた総キャッシュ容量104MBを備えています。また、TDPも120Wに据え置かれています。

スペックRyzen 7 9850X3DRyzen 7 9800X3DRyzen 7 7800X3D
コア/スレッド8/168/168/16
アーキテクチャZen 5Zen 5Zen 4
ベースクロック未公表4.7 GHz4.2 GHz
ブーストクロック最大5.6 GHz最大5.2 GHz最大5.0 GHz
総キャッシュ104 MB104 MB104 MB
TDP120W120W120W

一方、Ryzen 7 9850X3Dでは動作クロックの向上が行われており、ブーストクロックはRyzen 7 9800X3Dの最大5.2GHzに対して、7.7%向上となる最大5.6GHzに引き上げられています。これにより、特に動作クロックが影響しやすいゲーミング時における性能向上が期待できます。

ゲーミング性能で最高を誇るCPUがさらに進化することになり、AMDもプレスリリース用のプレゼンテーション資料にて「The world's fastest gaming processor just got faster(世界最速のゲーミングプロセッサが、さらに速くなった)」と記載しています。

ゲーミング性能はRyzen 7 9800X3Dに対して平均7%向上

AMDが公開したベンチマークによると、Ryzen 7 9850X3Dは1080p環境において9800X3D比で平均7%のゲーム性能向上を実現するとしています。ただし、実際のゲームタイトルによって差は大きく異なります。

Counter-Strike 2やRainbow Six Siegeといったeスポーツタイトルでは、動作クロックに敏感な性質から比較的大きな向上が見られています。一方、Battlefield 6やStarfield、Call of Duty Black Ops 7など最新タイトルでは性能差が3%以内に留まっています。そのため、多くのタイトルでは5%未満の向上、あるいは同等の結果となっています。

なお、AMDの資料ではRyzen 7 9800X3Dとの比較よりも、IntelのCore Ultra 9 285Kとの比較を前面に押し出しています。その差は平均で27%上回るとかなり大きく、最新タイトルでも平均21%高い性能が記録されるなど、顕著な差が出ています。

発売は2026年第一四半期中。価格も未定

今回のCES 2026ではRyzen 7 9850X3Dが正式発表されたものの、肝心の発売日は2026年第1四半期中であること以外は明らかにされていません。また、価格も正式発表時点では明らかにされていません。

ただ、Alienwareが同CPUを搭載したArea-51 Desktopを2月に発売することを明らかにしているため、2月に一般発売が行われる可能性があります。

CPU北米販売価格 (USD)日本販売価格 (USD)
Ryzen 7 9850X3D$47986,800円
Ryzen 7 9800X3D$499 (予想) +$2089,800円 (予想) +3000円

価格についても不明ですが、Ryzen 7 9800X3Dが479ドル(日本円で86,800円)で発売されていることを踏まえると、Ryzen 7 7800X3DからRyzen 7 9800X3Dで見られた20ドルの値上げ程度に留まる可能性が高いと見られています。そのため、日本での発売時点での価格は9万円をギリギリ超えない水準になることが予想されています。

コメント・考察

Ryzen 7 9850X3Dは動作クロックの向上のみということで、性能の向上率は1桁台に留まっています。ただ、AMDは既にRyzen 7 9800X3Dでゲーミング性能最高を達成している中、わざわざリフレッシュモデルを投入してさらに性能を引き上げようとする姿勢は評価できると言えます。

ただ、このRyzen 7 9850X3Dが性能を発揮するにはDDR5-6000MT/s以上、最大9600MT/sまで対応する高速なメモリが前提となっています。現在はメモリ価格の高騰により、このようなメモリを入手することが困難な状況です。

また、DDR5自体が合計64GBのキットで10万円を超えるなど高騰しており、販売が急減しているとも言われています。2026年第1四半期に発売されるものの、こうした市場環境が原因でRyzen 7 9800X3Dほど消費者から関心を集めることは難しそうな状況です。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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