AMDは次世代GPUアーキテクチャであるRDNA 5を開発中で、同GPUはPC向けのほか、PlayStation 6(PS6)にも採用されるといわれています。このRDNA 5を搭載するグラフィックスカードの発売時期について、リーク情報が登場しました。
RDNA 5搭載グラフィクスカードの登場は2027年中旬以降
AMDは現行のRDNA 4に対して、基本的なGPU性能に加えレイトレーシング性能などを大幅に強化したRDNA 5アーキテクチャを開発中です。リーカーの情報によると、発売時期は2027年中旬以降に計画されているとのことです。
TSMC N3Pでテープアウト済み。CES 2027で正式発表?
Mid 2027
— Kepler (@Kepler_L2) December 25, 2025
リーカーのKepler_L2氏によると、AMDのRDNA 5 GPUはすでにTSMC N3Pプロセスを用いてテープアウト(設計完了)済みで、現時点では2027年中旬頃の発売を計画しているとのことです。
すでにテープアウトが完了しているため、開発が順調に進めば2027年1月に開催されるCES 2027にて正式発表が行われる可能性があります。
フラッグシップモデルの登場は不透明?
Yeah it's meant for XCloud. AT1 is the only one up in the air
— Kepler (@Kepler_L2) December 27, 2025
RDNA 5ではラインアップがエントリーからNVIDIAのGeForce RTX 6090に対抗するフラッグシップまで拡大することが期待されています。
この中で最上位GPUは「AT0」と呼ばれており、96基のCompute Unitと512-bitのメモリバス幅を持つ超高性能モデルになると見られています。しかしKepler_L2氏によると、このAT0は主にクラウド向けであり、コンシューマ向けには登場しない可能性があるようです。
その代わりにコンシューマ向け最上位GPUとして「AT1」が計画されているとのことですが、これも確定ではありません。RDNA 5として開発中のGPUの中で唯一、発売を含めて決まっていないモデルとされており、AMDはフラッグシップモデルの投入にはかなり慎重な姿勢のようです。そのため、GeForce RTX 6090の対抗馬がAMDから登場するかは、現時点では不透明といえそうです。
AMDのRDNA 5はPS6などにも採用される重要なGPUとなりますが、すでにテープアウト済みということで、現時点では開発は順調といえそうです。ただし、期待されていたフラッグシップモデルの登場については不透明な状況です。AMDとしても、多額の費用をかけて発売しても売れるだけの市場規模があるのかなど、慎重に見極めている段階といえます。
なお、RDNA 5のGPUコア自体の開発は順調に進んでいるようですが、最上位モデルを含めてグラフィックスカードのラインアップやメモリ容量など、GPUコア以外の仕様は今後の価格動向次第で大きく変わる可能性があります。引き続き動向に注目です。



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