AirPodsには頭の動きに合わせてサラウンドを再現する「空間オーディオ」が備わっていますが、この空間オーディオ用のセンサーを活用してAirPodsをモーションセンサーとして利用するアプリが登場しました。
AirPodsの空間オーディオ機能をリバースエンジニアリングして実現
AirPodsには頭の動きをトラッキングし、それらの動きに基づいてサラウンド化する「空間オーディオ」が備わっています。同機能はAirPods内に内蔵されているジャイロスコープと加速度センサーによって頭部の動きを検知する仕組みです。
この機能に着目したAli Tanis氏は、AirPods内蔵のセンサーを独自に解析し、モーションコントロールとして利用できることを確認しました。この技術を活用してゲーム「RidePods」を開発し、Appleの審査を通過して現在App Storeで配信されています。
頭を左右に傾けて操作する直感的で新鮮だが、難易度は高め

RidePodsは、AirPodsを装着して操作するゲームです。内容は、バイクで直線道路を爆走し、走行している自動車などの障害物を頭を傾けて避け、ハイスコアを目指すシンプルなゲームです。



実際にダウンロードしてゲームを試してみたところ、視点は三人称視点と一人称視点の2つが用意されています。操作感はピーキーな動きに加え、頭を傾けて操作する慣れない挙動のため難易度は高く、20分ほどプレイした結果、最高スコアは465点でした。
また、スマートフォンを傾けてプレイするゲームは一般的で、その動きであれば理解を得られそうです。しかし、頭を傾けるスマートフォンゲームは珍しいため、電車など人目がある場所でプレイすると不審に見える可能性があり、自宅以外ではプレイしにくいゲームと言えるでしょう。
対応機種は限定的。AirPods ProまたはAirPods第3世代以上が必要
このゲームは空間オーディオ機能を活用したゲームであるため、モーションセンサーが必要不可欠です。そのため、AirPodsシリーズの中でもAirPods ProまたはAirPods第3世代以降が必要であり、対応イヤホンなしではゲームプレイが正常に機能しません。
ただし、このRidePodsは無料ゲームで、iPhoneとiPad両方に対応していますので、気になる方はダウンロードしてみてください。
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