Intel Panther Lakeの内蔵GPU性能はLunar Lakeから50%向上。ノートPC向けRTX 3050超え

Intelが2026年に投入予定のPanther Lake世代で、フラグシップモデルのCore X9 388HがLunar Lakeと比較して最大50%もの内蔵GPU性能向上を実現していることが、初期ベンチマーク結果から明らかになりました。

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3DMark TimeSpyで最上位のCore Ultra X9 388HがLunar Lakeより50%高いスコアを記録

中国のLaptop ReviewがIntel Panther Lake世代の最上位モデルでXe3コアを12コア搭載するCore Ultra X9 388Hの3DMark TimeSpyベンチマークを取ることに成功したようで、同サイトによると最大6,300ポイントを記録しています。これはLunar Lake世代のArc 140V(4396点)と比較して約45%から50%の性能向上を示す数値です。

なお、これらの数値はXe3アーキテクチャ向けのArcドライバーがまだ最適化の途中段階で取得されたものであり、製品版ではさらなる改善が見込まれます。

Ryzen AI 9 HX 370を大幅に上回り、ノートPC版 GeForce RTX 3050超えに

内蔵GPU3DMark TimeSpy
Panther Lake (12 Xe3)6,300
GeForce RTX 3050 Mobile5,125
Lunar Lake (12 Xe2 @30W)4,396
Radeon 890M (16 RDNA 3.5 @30W)3,489

Core X9 388Hは、4基のP-Core、8基のE-Core、4基のLP-E-Coreの合計16コアCPU構成に加え、12基のXe3内蔵GPUコアを搭載しています。これはPanther Lake世代で最も高速なモデルの1つで、今回の結果は同世代の内蔵GPU性能の上限を示すものと言えます。

注目すべき点として、この内蔵GPU性能はNVIDIAのRTX 3050ノートPC版を超えるスコアとなっており、軽量級から中量級のゲームであれば内蔵GPUのみでも対応できる可能性を示しています。

Lunar Lake世代と比較して大幅に性能が向上した主な理由はアーキテクチャー刷新に加え、内蔵GPUのコア数がLunar Lakeの8基から12基へ1.5倍に増強されたためです。

一方で、AMDのStrix Halo世代のRadeon 8060S内蔵GPUと比較すると、Panther Lakeは大きく引き離されています。TimeSpyでRadeon 8060Sは約11000点を記録しており、Panther Lakeの2倍近い性能となっています。

ただし、この性能差はTDP設定の違いが大きく影響しています。Panther Lake搭載製品は45W TDPの薄型ノートPC向けに設計されているのに対し、Strix Halo搭載製品は120Wから最大140W TDPで動作するため、より強力な冷却システムを必要とする設計になっています。

Panther Lakeは正式リリースまでにさらなる最適化が進むと見られており、Lunar LakeやArrow Lake-Hと比較して内蔵GPU性能で大きなアドバンテージを持つ製品として登場する見込みです。

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Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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