PlayStation 6 (PS6)を巡っては、現行PS5の度重なる値上がりやメモリ価格高騰から大幅な価格上昇が懸念されています。リーカーによると現時点でのPS6の製造原価は760ドル(約12万円)ほどと推定されていますが、ソニーが逆ザヤ販売を許容するかは不透明とのことです。
PS6の価格は12万円以上に?競合不在で価格を下げる意義が薄れる
PS5は3月27日に希望小売価格が改定され、米国では649.99ドル(日本では97,980円)に値上げされました。PS5 Proも899.99ドル(137,980円)となっており、メモリやSSDの高騰が続く中、PS6の価格はさらに跳ね上がるのではないかとの懸念が広がっています。
こうした中、AMD関連のリークで定評のあるKepler_L2氏がPS6の製造原価について具体的な推定値をNeoGAF掲示板で明らかにしています。
PS6の製造コストは約12万円以上に

Kepler_L2氏によると、PS6のBOM(Bill of Materials:製造原価)は約760ドル(約12.2万円)と推定されるとのことです。この前提はディスクドライブ非搭載かつ、ストレージにはGen5対応の1TB SSDを備えるモデルとのことです。なお、PS5 Proの価格が跳ね上がった要因の一つは2TB SSDの搭載にあるとされており、PS6ではコストを抑えるため1TBのSSDを搭載する方向の可能性が大きいようです。
同氏はこのBOMをもとに「妥当な補助金があれば699ドル(約11.2万円)は依然として可能」との見方を示しています。ソニーにはPS3で1台あたり約200ドルの逆ザヤを数年間許容した前例がありますが、この赤字はPlayStation事業の収益を大きく圧迫しました。PS4以降は発売時から逆ザヤを最小限に抑える方針に転換しており、同氏も「Xboxがもはや直接的な競合ではない今、ソニーがそこまでするかどうか」と懐疑的です。
強気な価格設定が許される市場環境に
MicrosoftがGDC 2026で正式発表したProject Helixは、XboxゲームとPCゲームの両方を動作させるハイブリッド型コンソールです。リークされているハードウェアスペックは非常に高く、アナリストからは最低でも850ドル(約13.6万円)との価格予測が出されるなど、PS6と直接競合する価格水準からは外れる見通しです。Nintendo Switch 2についてもスペック面でPS6が圧倒する上、Switch 2自体も値上がり傾向にあるため、ソニーが対抗して価格を引き下げる意義はほとんどありません。
加えて、最近のPlayStationはPCゲームが遊べるプラットフォームとしての側面が強まっており、ゲーミングPCとの比較でコストパフォーマンスがある程度優れていれば売れ行きは確保できる構造になっています。実際に、2026年3月時点でもミドルレンジ以上のゲーミングPCは20万円程度の価格帯であることを考えると、PS6が12万〜14万円で同等以上のゲーム体験を提供できるのであればPS6の価格面での訴求力は十分です。
なお、これだけ高い価格で販売すれば販売台数は歴代PlayStationを下回る可能性は高いと見られますが、ソニーにとってより重要なのは台数よりも収益性です。そのため、PS6が製造コストを下回る価格帯で販売される可能性は極めて低いといえ、購入を検討している場合は749〜799ドル(日本では12万〜13万円程度)を目安にしておいた方が現実的と言えそうです。



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