SIEはPS5、PS5 Pro、PS Portalの希望小売価格を4月2日からグローバルで改定することを発表しました。日本ではPS5が最大1.8万円の値上げで9万7980円(税込)に到達し、発売時から4度目、約78%の上昇となります。一方、日本語専用デジタル・エディションは5万5000円に据え置かれています。
PS5が国内4度目の値上げ。発売時から約4.3万円の上昇
PS5は2020年11月に5万4978円(税込)で発売されて以降、2022年、2023年、2024年と段階的に値上げされ、現行価格は7万9980円まで上昇しています。SIEは3月27日、世界的な経済環境の厳しさが長期化しているとして、米国・欧州を含むグローバルでの価格改定を発表しました。
全モデル1.7〜1.8万円の値上げ。日本語専用モデルは据え置き
日本での改定後の価格は以下のとおりです。
| モデル | 現行価格(税込) | 改定後(税込) | 値上げ幅 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|---|
| PS5(ディスクドライブ搭載) | 79,980円 | 97,980円 | +18,000円 | +22.5% |
| PS5 デジタル・エディション | 72,980円 | 89,980円 | +17,000円 | +23.3% |
| PS5 Pro | 119,980円 | 137,980円 | +18,000円 | +15.0% |
| PS Portal | 34,980円 | 39,980円 | +5,000円 | +14.3% |
| PS5 DE 日本語専用 | 55,000円 | 据え置き | — | — |
PS5 Proにとっては2024年11月の発売以来初の値上げとなります。一方で、2025年11月に発売された日本語専用のデジタル・エディション(5万5000円)は今回の改定対象外です。改定後は通常のデジタル・エディション(8万9980円)との価格差が約3.5万円にまで広がることになります。
なお、米国ではPS5が649.99ドル、PS5 Proが899.99ドル、欧州ではそれぞれ649.99ユーロ、899.99ユーロに改定されます。
発売時から約78%の値上がり。日本では値上げが先行していた
今回の値上げでPS5の発売時からの値上がり幅は約4.3万円、率にして約78%に達します。2022年以降おおよそ1〜2年ごとに引き上げられており、一度も値下げは行われていません。
PS5 グローバル価格推移(発売日〜2026年4月改定)
モデル別・地域別の希望小売価格推移 ― 2026年3月28日時点
日本市場 価格一覧を表示
出典:PlayStation.Blog 公式発表に基づく希望小売価格。
日本価格は税込。北米は税別、欧州は税込(VAT込)。
米国では2025年8月まで通常モデルの価格が据え置かれていた一方、日本では円安の進行に伴い先行して3回の値上げが実施されていました。ただし、今回は米国・欧州でも同時に値上げが実施されており、2025年以降本格化しているメモリなど部材費の高騰が主な要因とみられています。
メモリ高騰がグローバル値上げの主因。SIE CFOも調達の厳しさに言及

PS5に搭載されているGDDR6やSSDなどメモリの値上げにより、コスト高騰とそれに伴う本体価格への波及が懸念されていました。SIEのLin Tao CFOは2月の決算説明会で、PS5向けメモリについて「2026年の年末商戦に必要最低限の量を確保済み」と述べ、ハードウェアの値上げリスクは後退したとの見方が広がっていました。しかし、その後もメモリ価格の上昇が続き、確保済みの在庫だけではコスト増を吸収しきれなかったとみられます。
過去の日本での値上げは円安が主因でしたが、今回は米国・欧州を含むグローバルでの改定です。日経新聞はAI需要の急増に伴う半導体メモリ関連のコスト増が価格に転嫁されたとの見方を報じています。
なお、こうしたメモリ価格高騰はPS5に限った話ではありません。グラフィックスカードやDDR5メモリ単品、それらを搭載するPCの販売価格にも波及しています。メモリ価格は最長で2030年まで高止まりするといわれており、今後もPS5の価格はメモリ価格に連動して継続的に値上げが行われる可能性があります。
コメント・考察
2月の決算報告では、SIEのLin Tao CFOがメモリの供給を2026年年末商戦分まで確保済みと述べており、本体値上げは回避されPS Plusなどサービス面での価格転嫁に留まるとの見方がありました。しかし、メモリ価格が想定を大きく上回ったためか、ソニーは新規購入者が減ることを覚悟してPS5本体の値上げに踏み切っています。
この値上げにより通常モデルでは10万円に迫る水準に達し、PS5 Proに至っては約14万円と2025年前半までであればミドルレンジ向けPCを組める価格になっています。ただ、メモリ価格高騰により現在のミドルレンジPCは20万円超えが標準的であるため、コストパフォーマンスという観点では依然としてPS5は優れた選択肢といえます。
なお、日本では日本語専用モデルが5万5000円に据え置かれていますが、この価格は赤字覚悟のNintendo Switch 2対策といえます。今後Nintendo Switch 2の価格改定などが実施されれば、日本語専用モデルの価格も上がることは確実でしょう。
もしPS5の購入を検討しているのであれば、早めの決断をおすすめします。メモリ価格の鎮静化は早くても2027年といわれており、PS5が現役のうちに値下がりは期待できない状況です。(ちなみに、PS5/PS5 Proの値上げは4月2日からですが、すでにAmazonでは売り切れています)



コメント