Ryzen 9 9950X3D2が正式発表されるも性能は期待外れ? 4月22日に発売

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AMDは3D V-Cacheを2つのCCDに搭載し、合計208MBのキャッシュ容量を誇る「Ryzen 9 9950X3D2 Dual Edition」を正式発表し、2026年4月22日に発売することを明らかにしました。また、同時に性能についても概略が明らかにされましたが、少々期待外れの内容になっています。

目次

デュアル3D V-Cache搭載の「Ryzen 9 9950X3D2 Dual Edition」が正式発表

AMDのRyzen 9 9950X3Dは16コアと3D V-Cacheを備えるフラグシップCPUとして2025年3月に発売されましたが、3D V-Cacheが搭載されるのは2つあるCCDのうち片方のみでした。そのため、ゲームを3D V-Cache搭載CCD側で動作させるためにプロファイル設定や手動チューニングが必要になるなど、運用面での課題が指摘されていました。

しかし、AMDはこの問題を解決が期待できる両CCDに3D V-Cacheに実装したRyzen 9 9950X3D2 Dual Editionを正式発表しました。

コンシューマー向け製品として史上最大の208MBキャッシュ搭載。TDPは200Wに拡大

項目Ryzen 9 9950X3D2Ryzen 9 9950X3D
コア / スレッド16 / 3216 / 32
ベースクロック4.3GHz4.3GHz
最大ブーストクロック5.6GHz5.7GHz
L3キャッシュ192MB128MB
合計キャッシュ(L2+L3)208MB144MB
3D V-Cache搭載CCD2基(両方)1基(片方のみ)
TDP200W170W
対応ソケットAM5AM5

Ryzen 9 9950X3D2が現行のRyzen 9 9950X3Dに対して大きく変わっているのは、3D V-Cacheを2基搭載することでL3キャッシュ容量が128MBから192MBに拡大している点です。また、3D V-Cacheを両方に搭載しているため、ブーストクロックは5.7 GHzから5.6 GHzに若干引き下げられています。ただ、TDPは170Wから200Wに引き上げられているため、フルロード時に使える消費電力は上がっており、全コア動作時のブーストクロックはRyzen 9 9950X3Dより高くなると見られています。

平均7%の性能向上を謳うがTDP増の効果? ゲーミングにも言及無し

AMDはこのRyzen 9 9950X3D2とRyzen 9 9950X3Dとの性能差を明らかにしています。その差はレンダリングで約7%、動画編集などで6%、AIやシミュレーションで10%、コンパイルで6.5%とのことです。ただ、この性能向上はTDPが170Wから200Wに引き上げられたことが主な要因である可能性が高く、3D V-Cacheを2つ搭載したこと自体の効果ではないと見られています。

また、両方のCCDに3D V-Cacheを搭載することでゲーミング性能の向上にも期待がかかりますが、AMDの示した資料ではゲーミングについては言及されていません。現行のRyzen 9 9950X3Dと大きく変わらない可能性が高いと考えられます。

発売は2026年4月22日。価格は未公開だが超高価になる?

発売は2026年4月22日。価格は未公開だが超高価になる?

Ryzen 9 9950X3D2 Dual Editionの発売日はグローバルで2026年4月22日と発表されています。価格は現時点で公開されていません。また、日本での発売日はグローバル発売日の直近金曜日に設定される傾向にあるため、4月24日に発売されると考えられます。

既存のRyzen 9 9950X3Dは米国で699ドル、日本では発売時132,800円(税込)で販売されていました。Ryzen 9 9950X3D2ではコストのかかる3D V-Cacheを2つ搭載しているため、100ドル以上の値上げが想定されています。日本での発売時価格は15万円から17万円と、コンシューマー向けCPUとしては異次元の価格帯になると見られています。

そのため、発売時に用意される在庫数もあまり多くはならないと考えられます。購入を検討している方は、発売日当日の購入を目指した方がよいかもしれません。

コメント・考察

Ryzen 9 9950X3Dは3D V-Cacheを片方にしか搭載していなかったうえ、Windows 11側で使うコアやCCDを指定できませんでした。そのため、Xbox Game Barを利用して3D V-Cache非搭載CCD側をゲーム中は無効化する必要があり、実質的に8コアCPUとして動作していました。

3D V-Cacheを両側に搭載することでこの問題の解消が期待されていましたが、キャッシュ跨ぎなどの課題は残ったようです。AMDのプレゼンテーション資料でもゲーミング性能については言及がなく、性能向上はあまり期待できないと見られています。

なお、プレゼンテーション資料によると、Ryzen 9 9950X3D2が最も活きるのはAIやシミュレーション用途のようです。ただ、こうした用途のユーザーはRyzen Threadripperなどを選ぶことが多いと考えられます。AMDとしては販売台数を稼ぐというよりも、デスクトップ向けCPUのブランドイメージ向上を狙った投入といえそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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