Microsoftはここ最近、Windows 11へのユーザーフィードバックに基づく改善策を多く発表しています。今回はOSがメモリを使いすぎるという問題にも取り組む方針を明らかにし、2026年中の改善を表明しています。
Windows 11のメモリ使用量削減を表明
Windows 11はシステムの最低要件としてメモリ4GBが挙げられています。しかし実際には、8GB搭載するPCでもアイドル時に6GBが消費され、16GB搭載するPCでは10GBを超えるなど、メモリマネージメントが優れていないことは明白です。また、DiscordなどWebView2ベースのアプリではさらに大量のメモリを消費する傾向にあるため、OS側の消費と合わせてメモリ不足を感じるユーザーが増えていました。
しかし、こうした状況に対し、MicrosoftのWindows部門トップであるPavan Davuluri氏は3月20日に公開したブログ「Our commitment to Windows quality」において、Windows 11のベースラインメモリ使用量を削減することを正式に表明しています。
OSのメモリフットプリントを削減。負荷時も安定動作へ
Microsoftによると、Windows 11におけるメモリ使用量が多いという課題を認識しているとのことです。今後はメモリやCPUなどOSが使うリソース使用量を削減し、ユーザーの作業により多くのリソースを確保する方針です。ただし、現時点で具体策は明らかにされていません。メモリマネージメントなどOSの根幹にかかわる部分に手を加えるということで、かなり大掛かりな変更になる可能性があります。
また、UIフレームワークの統一も図る見通しです。現状のWindows 11はスタートメニューにReactベースのコンポーネントを使用し、通知センターにはWebView2が採用されるなど、レガシーフレームワークとWeb技術が混在しています。これをWinUI 3へ移行させることで、UI操作時の遅延やリソースの重複が解消され、メモリ使用量の削減と操作レスポンスの改善が同時に期待できるとのことです。
2026年4月頃からWindows Insiderビルドへ変更を適用へ
Microsoftによると、これら一連の変更は2026年3月下旬から4月にかけてWindows Insider向けにプレビュービルドが配信される予定です。一般ユーザーには2026年を通じて段階的に展開される見通しとなっています。そのため、2026年に関しては長年Windows 11ユーザーを悩ませていた様々な使い勝手の悪さが改善されることに期待が集まります。
ただし、今回の変更はメモリ関連などOSの根幹に及ぶものであり、変更内容も多岐にわたります。思わぬ不具合が発生することも懸念されるため、入念なバグフィックスを経て安定した状態でリリースされることが求められます。
Windows 11を巡っては年々メモリ使用量が増える傾向にあります。2026年現在では8GBでWindows 11を使うことはほぼ不可能で、最低でも16GB、重めのタスクを行う場合は32GBが求められるなど、OS側のメモリの使い方が下手なのは明白です。
一方で、最近ではAppleが8GBのメモリしか搭載しないMacBook Neoを発売していることや、メモリ価格が高騰していることから、ハードウェアの強化という解決策はとりにくい状況です。それだけに、OS側での改善は時宜を得たものといえます。
ただし、懸念点もあります。大掛かりな変更であることからアップデート時に不具合が発生する可能性があるほか、期待値ほどメモリ使用量が下がらないことも考えられます。このあたりは近いうちに配信されるWindows Insiderビルドを通じて明らかになるため、今後の動向に注目が集まります。
Microsoft confirms Windows 11 will run faster under heavy load, reduce RAM usage, and feel more responsive | Windows Latest


コメント